2008年7月2日水曜日

ほとんど完璧なアイシー・ソイル

ネット上の情報だけに頼っているので、 3 日もプレス・リリースの間が開くと状況が把握できなくなるなあ。 前回のエントリで載せた最後の sol 33 の『白雪姫』の画像は、 やはりブレードによって底を削ったもので、それによってサンプルとしていいものが得られるか確認したよう。 底の色の違いもそれに起因するものかな。

4 日ぶりのプレス・リリースから一部。

2008 年 7 月 1 日 — NASA のフェニックス・マーズ・ランダーは、 土曜日、6 月 28 日、ミッションの第 33 火星日 (sol) に、 『白雪姫』 (Snow White) の溝を拡げ、凍った土 (icy soil) を掻き取っていくつかの小さな山を作り上げた。 科学者らは、この削り取った山が探査機の分析装置にとって申し分のないものであると述べている。

フェニックスのロボット・アームは、 表面下の土の下に埋まっている氷のような層 (icy layer) を 50 回削るためにスコップのブレードを使用した。 その後、ロボット・アームは削り取ったものを 各々が 10 から 20 立方センチメートル、すなわちティースプーン 2 杯から 4 杯となる小さな山に積み上げた。 削り取りの作業は、およそ 2 ミリメートルの深さの格子を作り出した。

科学者らは日曜、6 月 29 日に地表ステレオ撮像装置 (Surface Stereo Imager, SSI) の画像で 削り取ったものを目で見て、「氷と土の境界のほぼ完璧なサンプル」を得たことで一致し、 装置による分析にかき取ったものの一部を採取するよう指令を送った。

スコップは、十分細かな粒子をまず熱・発生気体分析装置 (Thermal and Evolved-Gas Analyzer, TEGA) に振りかけることになる。 (後略)

たぶん第 4 のサンプル。 氷と土の境界層?

『ドードー=ゴルディロックス』で見つかったからといって『白雪姫』の底の硬いものも氷とは限らない気もしなくないのだけど、 “icy soil” であるというのはもう何の断りもなし。 あるいは「氷のような土」と訳すべきなのかな。 ちなみに拡がった溝は白雪姫 “5” らしく、深さ 4〜5 cm、幅 24 cm、長さ 33 cm とのこと。 本当に “icy layer” が “ice” なら、 ポリゴン中央でもポリゴンの溝とほぼ同じ深さで氷があることになる。

Sol 33 の画像で削り取った土の状態が確認され、日曜 (sol 34) に判断が下されたなら、 サンプルとして取得する命令はおそらく JPL で日曜深夜から月曜午前に当たる sol 35 の午前に送ったのだろう。 Sol 35 の画像には、スコップの中に少量だが採取したんだと思われる土が写ってる。 独自合成したのが右の画像。 元画像でいまいち照明の当たり具合が悪いので JPEG のブロック・ノイズだらけ。

TEGA のオーブンには半開きのドアの 5 番が使われそうで、スコップはその上で待機してる。 画像を見る限り sol 36 にはまだ供給は行われていないみたい。 分析では、過去に氷が融けた形跡があるかや、有機物のようなものがこの境界の土壌に含まれているのかが焦点になりそう。

追記 前後の画像を確認すると、 削り取った土の採取は sol 35 ではなく sol 34 に行われたようだ。 独自に合成した画像は、7 月 3 日のエントリ を参照。 また、同エントリにあるように、この採取された土は結局 TEGA には供給されないことになった。

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