2008年5月31日土曜日

Sol 5 のフェニックス

Sol 5 は日本時間 2008/05/30 (金) 19:07 ~ 05/31 (土) 19:46 (米太平洋夏時間, PDT 05/30 03:07 〜 05/31 03:46) ぐらい。

太陽黄経 (Ls) 79°, 太陽と地球との間の角度 32°.5, 地球までの距離 2.82 億 km, 太陽高度 2°.9〜46°.5

Twitter 翻訳

(Twitter / MarsPhoenix より。 一部は某巨大掲示板に投稿したものを改変。 火星の現地時刻はおおよそ)

この日は Twitter を通じて様々な新しい情報がもたらされた。 ソル 4 の画像にあった「雪の女王」と「ネジ」をはじめ、 午後には TEGA がショートしているという問題がいち早く明らかにされた。 そして何より極めつけは、sol 5 の新しいデータに含まれていた デッキの下の白い物体の画像だった。

Sol 5 05:39 (05/31 00:55 JST, 05/30 08:55 PDT)
ぼくがコマーシャルに初出演中! ぼくの頭いい仲間がこんなことにならないようにしてくれた :D http://tinyurl.com/4habm4
Sol 5 06:08 (01:25 JST, 09:25 PDT)
@mmealling ありがと! コマーシャルの訳は「ただ保険会社に連絡するだけ。」 うーん!これもそのオランダ人がつくったやつ。 http://tinyurl.com/6g9luz
Sol 5 06:38 (01:56 JST, 09:56 PDT)
@depapel パラシュートがぼくの上に落っこちることのないように、 仲間たちがどんな風にしてくれたかはこっち。 http://tinyurl.com/5qgckl (Parachute までスクロールして)。
デッキ下で見つかった『雪の女王』とネジ状の物体 (NASA / JPL / UA / MPI)
Sol 5 10:11 (05:34 JST, 13:34 PDT)
ぼくの ロポット・アーム・カメラ [wikipedia] が、脚の周りのすごい写真を何枚か撮った。 ここには氷があるの? http://tinyurl.com/4bf2hj もっとそばでみたい!
Sol 5 11:54 (07:20 JST, 15:20 PDT)
@TaviGreiner 写真で地面に落ちてる小さな部品はたぶんピン。 仲間がいまチェックしてる。 心配しないで :-)
Sol 5 17:33 (13:09 JST, 21:09 PDT)
ぼくの仲間が TEGA [熱・発生気体分析装置、wikipedia] のショートを調査中。 ぼくが火星の今日のおわりに故郷に送ったデータを調べるのに 彼らは「火星深夜勤務」で働いてる。
Sol 5 17:42 (13:18 JST, 21:18 PDT)
@carstene [高価なブラシレス・モーターではなく] たくさんのブラシ式モーターがすでに使われてきたよ。 ローバーには 50 個使われてる。 だからコストが安かったし、ぼくのもちゃんと動くことがわかってた。
Sol 5 19:40 (15:19 JST, 23:19 PDT)
@newmars [いかれた人間もいるけど火星探査は止められないという書き込みに対し] その通り! 火星の上のゆるんだネジ [いかれたやつ] もぼくを止められないよ!
反対側を覗き込むともっと大きな物体『ホーリー・カウ』が。 上下逆の画像 (NASA / JPL / UA / MPI)
Sol 5 19:46 (15:25 JST, 23:25 PDT)
この写真を見て http://tinyurl.com/63jpsj それで、画面をさかさまにして。 これは極地の岩盤? それとも氷!?
Sol 5 19:49 (15:28 JST, 23:28 PDT)
@davidherrold, @newmars MarsPhoenix は本当に頭が下がります。 このミッションを見守っていてくれてありがとう。 これはたくさんの面白いできごとのほんの始まりにすぎません。
Sol 5 20:09 (15:49 JST, 23:49 PDT)
@wolfgang もしいち早くニュースが知りたければ、ときには物事を逆さまに見てみないとね。 これは他の惑星からの生のニュース! 今晩仲間たちがひっくり返してくれると思う。
Sol 5 22:21 (18:05 JST, 05/31 02:05 PDT)
@Carlo 火星の 1 日は 24 時間と 37 分*つづく。 地球にいるぼくの仲間は、ぼくのスケジュールに合わせて毎日どんどん遅く働き始めるよ。
[* 火星太陽日 (sol) は 本当は 24 時間 40 分ほど]
Sol 5 22:34 (18:18 JST, 02:18 PDT)
@MorgaineSwann ぼくは地球から 1 億 7100 万マイル [2 億 7500 万 km]* のところにいるよ。 火星から地球まで光の速さでデータや画像を送ると 15 分かかっちゃう。
[* 着陸時の値]
Sol 5 23:06 (18:51 JST, 02:51 PDT)
@KathleenLD 正解。今、ぼくからは太陽よりも地球の方が遠い。 平均の火星と太陽の距離は 1 億 4200 万マイル [2 億 2800 万 km]

ロー・イメージより

(Sol 5 Raw Images より後日作成)

この日は、この画像。 デッキの下を撮影したこの画像はマスコミでも取り上げられることになったけど、 元々は、ロボット・アームで反対側 (南側) の脚を覗き見たもので下のように上下逆さまだった。 これが何か不意に気づいたとき、 私も興奮が抑えられずに誰かれ構わず触れ回ったのでした ^^ (翌日発表された上下をひっくり返したものはこちら : アリゾナ大学サイト)


#1018 (Sol 5 14:47)
Courtesy NASA / JPL-Caltech / University of Arizona / Max Planck Institute

2008年5月30日金曜日

Sol 4 のフェニックス

Sol 4 は日本時間 2008/05/29 (木) 18:27 ~ 05/30 (金) 19:07 (米太平洋夏時間, PDT 05/29 02:27 〜 05/30 03:07) ぐらい。

太陽黄経 (Ls) 79°, 太陽と地球との間の角度 32°.6, 地球までの距離 2.81 億 km, 太陽高度 2°.9〜46°.4

Twitter 翻訳

(Twitter / MarsPhoenix より。 一部は某巨大掲示板に投稿したものを改変。 火星の現地時刻はおおよそ)

Sol 4 06:08 (05/30 00:45 JST, 05/29 08:45 PDT)
@bossross_2063 それは人間が変換でヘマしたな。 ぼくのパラシュートの写真が撮られたとき、 MRO [wikipedia] は 3.4 km/sec, つまり 7606 mph [時速約 1 万 2000 km] で動いてた。 ありがと。
Sol 4 09:33 (04:16 JST, 12:16 PDT)
今日は、ロボット・アームの展開の残り。 それから、腕の先のカメラで脚やデッキの下をのぞき込んで、石を探す。
Sol 4 09:38 (04:21 JST, 12:21 PDT)
石がどこにあるかぜんぶ知らなくちゃ。 気づかずに何かにぶつったりしないようにね。 ぼくの仲間から新しい画像が http://tinyurl.com/66w3lk に。
Sol 4 11:11 (05:57 JST, 13:57 PDT)
@jasonegan 腕を拡げるのはたくさんあった任務のひとつ。 360 度パノラマの残りを撮って、空のチリを調べるのにレーザーも使った。
Sol 4 11:52 (06:39 JST, 14:39 PDT)
@tombielecki, @piersrippy ぼくの仲間は、岩や地形に非公式な名前をつけるのに、おとぎ話にでてくる人たちを選んだよ。 その方が覚えやすいし、楽しいでしょ。
Sol 4 17:22 (12:18 JST, 20:18 PDT)
@willylumplumps 火星まで旅した距離は 296 日で 4 億 2200 万マイル [6 億 7900 万 km]。 その他よくある質問の答え (FAQ) は http://phoenix.lpl.arizona.... を見て。
伸びたロボット・アームのスコップ (NASA / JPL / UA)
Sol 4 19:15 (14:14 JST, 22:14 PDT)
ほら、ぼくの伸びた腕のすごい画像。端にスコップがついてる http://tinyurl.com/3s354p。 来週、土を掘るのが待ちきれない。
Sol 4 19:45 (14:45 JST, 22:45 PDT)
@sdh100Shaun ぼくの腕は、ほぼ 8 フィート [2.4 m] の長さ。 深さ 1/2 m (20 インチ) の溝を掘れて、 土のサンプルを他の装置まで運ぶんだ。
Sol 4 20:09 (15:09 JST, 23:09 PDT)
@infoholic そう、コンクリートと同じくらい硬い凍った地面もぼくは掘れるよ。 スコップには氷を掘るのに特別な刃物と動力つきのやすりがついてるんだ。 かっこいい。

ロー・イメージより

(Sol 4 Raw Images より後日作成)

左の 2 枚はそれぞれ、光学顕微鏡の試し撮りと、おそらく大気中のチリのサンプル。 左の方にはチームの亡くなった人と、開発中に生まれた赤ん坊の名前などが書いてあるようだ。 とはいえ、リストの上のほうの子はもう 10 歳になっているので、 きっとフェニックスの活躍にいまごろ大喜びだろう。 右の上は、のびた腕のスコップ、下はひじ。


#935 (Sol 4 12:34)

#937 (Sol 4 12:30)

#950 (Sol 4 10:55)

#971 (Sol 4 10:52)
Courtesy NASA / JPL-Caltech / University of Arizona

また、この日、SSI では見ることのできないデッキの下の脚の状態や石の存在が、 早速ロボット・アーム・カメラで調べられたが、 その中の一枚に奇妙に滑らかな表面をもつ大きな物体が写し出されていた (暗くて見辛いが上の画像では、画面の上側中央)。 これは『雪の女王』(Snow Queen) と名付けられ、 氷か岩かその正体が議論された。 またこれらの写真には、脚のそばに落ちている「ネジ」のような物体も写っており、 やはりこれが何か話題となった。 (「ネジ」の方は 6 月 9 日になって、 アームを包んでいたバイオバリアーからはずれたスプリングであることが公表された)


#943 (Sol 4 14:34)

#944 (Sol 4 14:32)
Courtesy NASA / JPL-Caltech / University of Arizona / Max Planck Institute

2008年5月29日木曜日

Sol 3 のフェニックス

Sol 3 は日本時間 2008/05/28 (水) 17:47 ~ 05/29 (木) 18:27 (米太平洋夏時間, PDT 05/28 01:47 〜 05/29 02:27) ぐらい。

太陽黄経 (Ls) 78°, 太陽と地球との間の角度 32°.7, 地球までの距離 2.79 億 km, 太陽高度 2°.8〜46°.4

Twitter 翻訳

(Twitter / MarsPhoenix より。 一部は某巨大掲示板に投稿したものを改変。 火星の現地時刻はおおよそ)

Sol 3 07:24 (05/29 01:24 JST, 05/28 09:24 PDT)
今日、腕を動かすのが楽しみ。 手首とひじを曲げてみるよ。 10 ヶ月も詰め込まれてたから、ゆっくりとやさしく動かしてみる。
Sol 3 07:35 (01:35 JST, 09:35 PDT)
@KeithCowing こんなに多くの人たちが気にかけてくれるのは、 なんだか申し訳なくもあり、興奮もするな。 甘えて twitter しすぎないように注意しないと。
Sol 3 14:16 (08:27 JST, 16:27 PDT)
今朝は オデッセイ [wikipedia] から命令を受け取った。 今夜の午後 7:15 PDT [日本時間午前 11:15] ごろ新しいデータと画像を (もう一度オデッセイを通じて) ダウンリンクするよ。
MRO からみたフェニックスとバックシェル・パラシュート (NASA / JPL / UA)
Sol 3 ロー・イメージ (NASA / JPL / UA)
覆いとロックが外され自由になったロボット・アーム (NASA / JPL / UA)
ロボット・アーム伸張の CG (NASA / JPL / UA)
Sol 3 14:19 (08:30 JST, 16:30 PDT)
今夜の画像では、しばられてたぼくの腕がほどかれたか、 そして、ぼくの手首とひじが動いたかどうか確かめられる。 ちょっとのびができるのはいいね!
Sol 3 14:46 (08:58 JST, 16:58 PDT)
@simonw, @ZorkFox FSW* は ‘C’† で書かれてる。 確かじゃないけど、30 000 から 60 000 SLOC‡ の間。 オープン・ソースじゃないよ。
[* flight software, フライト・ソフトウェア。 † コンピュータ言語のひとつ。 ‡ SLOC は source lines of code, すなわちプログラム・ソースの行数]
Sol 3 15:44 (09:57 JST, 17:57 PDT)
@corneliu 白い点はバックシェルとパラシュートだよ (2 つはつながってる)。 MRO [wikipedia] からも見える。 http://tinyurl.com/5pzj4t を見て。
Sol 3 18:39 (12:57 JST, 20:57 PDT)
ロボット・アーム・チームが興奮してる。 ひじが上がって自由になった。 新しい写真 http://tinyurl.com/56wtza [代替リンク] を古いの http://tinyurl.com/3kgezt [代替リンク] と比較してみてね。
Sol 3 18:50 (13:09 JST, 21:09 PDT)
あ、それから新しい写真も! http://tinyurl.com/4zc9cd [代替リンク] を見て。 これでパノラマが完成する。今は低解像度だけど、心配しないで。 もうすぐ高解像度のカラーもできる。
Sol 3 19:13 (13:32 JST, 21:32 PDT)
ほら、これ今日どんな風に腕が動いたか。 http://tinyurl.com/4qzlyu の 2 番目のビデオ*を見てね。 明日はもっと腕を伸ばすつもり、で来週はたぶん穴掘り。
[* 該当するビデオのみの代替リンク]
Sol 3 19:32 (13:52 JST, 21:52 PDT)
@snagy 一日でできたかもしれなけど、ぼくの仲間は慎重にしたかったのさ。 この腕、10 ヶ月もしまい込まれて 4 億 2200 万マイル [6 億 7900 万 km] も旅してきたんだもの。
Sol 3 19:48 (14:08 JST, 22:08 PDT)
ここの仲間のブログは RSS がある (右っ側をみて) http://tinyurl.com/5zxdqqhttp://tinyurl.com/6bj4b5 にある FAQ のページもどうぞ。
Sol 3 19:59 (14:19 JST, 22:19 PDT)
@LordGme パラシュートは (計画通りに) バックシェルに付けられてて、 どっちも 300 ヤード [300 m] ぐらい向こうにある。 ぼくの上にパラシュートが落ちてほしくないからね!
Sol 3 20:03 (14:24 JST, 22:24 PDT)
ぼくの仲間は、パラシュートがぼくから離れて落っこちるように 「運」にまかせる以上のことをしてくれたよ。 パラシュートと他のテストについてはここで読めるよ。 http://tinyurl.com/5qgckl

ロー・イメージより

(Sol 3 Raw Images より後日作成)

SSI (Surface Stereo Imager) はその名の通り左右 2 つの目をもつステレオ・カメラで、 同時に同じ方向を撮影した画像から立体画像を構成できる。 プレス・リリースなどでは赤青メガネを用いてみる立体画像として公開されており、 スタッフもメガネをかけて画像を見ているようだ。 Raw Image を左右に並べれば、(あまり大きくはできないものの) メガネが不要な平行法もしくは交差法の立体画像も簡単に作ることができる。 下の 2 枚は低解像度だけどそんな左右の立体画像で、 北西方向の手前の部分を写したもの。 左が左目、右が右目の平行法用で、遠くを見つめる感じで視線をずらすか、 画像の間についたてをおいて見れば、手前が溝になっていることがよくわかる。 ただし、平行法が得意な人、交差法が得意な人、どっちもできる人、全くだめな人、 人それぞれのよう。 原理を理解して根気よくやるのがコツ。 よくわからない人は、検索してみて。

660
#660 (Sol 3 12:48)
左眼用
659
#659 (Sol 3 12:48)
右眼用
Courtesy NASA / JPL-Caltech / University of Arizona

下の左上の図は、 twitter でも言及されてるこの日のテストでちょっと上がったロボット・アーム。 わかりにくいけど、ひじがちょっと浮いて、 右側に見える腕 (lower arm, いわゆる二の腕じゃない方、日本語で何と言うんだ?) が上がっている。 その右は見事浮いた腕先の一部分。 下の 2 枚はカナダ製の MET (気象観測ステーション) の「ライダー」 (LIDAR)。 ライダーはレーザーを使って大気中のチリの濃度や高度分布を知るレーザーを使ったレーダーのようなもの。 画面下側の小さな筒がレーザーの照射口で、 2 つの画像はほとんど同じに見えるが、 右側の方では筒の中がちょっとだけ光っているのがよーく見るとわかる。


#670 (Sol 3 14:07)

#747 (Sol 3 16:06)

#1054 (Sol 3 11:40)

#1056 (Sol 3 11:41)
Courtesy NASA / JPL-Caltech / University of Arizona

2008年5月28日水曜日

Sol 2 のフェニックス

Sol 2 は日本時間 2008/05/27 (火) 17:08 ~ 05/28 (水) 17:48 (米太平洋夏時間, PDT 05/27 01:08 〜 05/28 01:48) ぐらい。

太陽黄経 (Ls) 78°, 太陽と地球との間の角度 32°.8, 地球までの距離 2.78 億 km, 太陽高度 2°.8〜46°.4

Twitter 翻訳

(Twitter / MarsPhoenix より後日アーカイブ。 火星の現地時刻はおおよそ)

Sol 2 16:13 (05/28 09:48 JST, 05/27 17:48 PDT)
静かな火星の一日。 MRO [マーズ・リコネサンス・オービター、wikipedia] から今朝は連絡がなかったから、 オデッセイ [wikipedia] からの連絡を待ってるところ。 その後で、ぼくの 7.7 フィート [2.35 m] の腕の「荷ほどき」をはじめなきゃ。
Sol 2 ロー・イメージ (NASA / JPL / UA)
Sol 2 16:19 (09:56 JST, 17:56 PDT)
マーズ・リコネサンス・オービターを通じて、 いくつか追加の画像を今送っているところ。 ここで見られるよ http://tinyurl.com/652c6p [代替リンク]
Sol 2 16:38 (10:13 JST, 18:13 PDT)
今日は新しい命令を受け取らなかったから、 予めプログラムされてた手順でデータ集めをやって故郷に送ったよ。 新しい命令は明日やってくる。
Sol 2 16:47 (10:23 JST, 18:23 PDT)
UHF のラジオ・バンド (300~1000 MHz) を使って MRO とオデッセイとに話すんだ。 MRO とオデッセイはぼくのデータを X バンド*を使って地球に転送するよ。
[* X バンドはマイクロ波の周波数帯のひとつ。 約 10 GHz]
Sol 2 16:54 (10:30 JST, 18:30 PDT)
@roadhacker ピクサーのアニメーション・チームは JPL [ジェット推進研究所、wikipedia] にやってきてローバーを調べてったよ。 それだけじゃなくて、 ローバーはロサンゼルスでの『ウォーリー』(Wall-E)* のプレミアに行くんだ :-)
[* ウォーリーはロボットを主人公とした今年公開のピクサーの映画。]
Sol 2 16:56 (10:32 JST, 18:32 PDT)
@bnolan このあたりの地形はどの方角も何マイルもおんなじなんだ。 ぼくは地面を掘るけど、地面は横断しないよ。
Sol 2 20:28 (14:10 JST, 22:10 PDT)
@Blackstar407 ぼくはデータを軌道船 (MRO とオデッセイ) に送って、 彼らがディープ・スペース・ネットワーク (Deep Space Network) [wikipedia] のアンテナを通じて X バンドで地球に伝送するんだ。
Sol 2 20:29 (14:11 JST, 22:11 PDT)
ディープ・スペース・ネットワークは地球に 3 つの大きなアンテナ施設をもってる。 カリフォルニアとスペインとオーストラリア。 それぞれ 120 度ずつ離れて地球をめぐってる。
Sol 2 20:32 (14:14 JST, 22:14 PDT)
地球の回転にあわせて、 ディープ・スペース・ネットワークの複数の施設のうちのひとつが、 必ずぼくのデータを受け取って、JPL とトゥーソンの UA [アリゾナ大学] に送ってる。
Sol 2 21:03 (14:46 JST, 22:46 PDT)
@BrianHammond こっちのブログがぼくの活躍を知るのに役立つかも http://tinyurl.com/5zxdqq。 それと、FAQ のリストもためになる。 http://tinyurl.com/6bj4b5
Sol 2 21:08 (14:51 JST, 22:51 PDT)
@ONi 一番新しいお天気情報: 最高気温 −22°F [−30°C], 最低気温 −112°F [−80°C]。 火星の天気のウィジェットはここでダウンロードできる。 http://tinyurl.com/6263of
Sol 2 21:10 (14:53 JST, 22:53 PDT)
@Nieto 90 日か、たぶんそれ以上働けたらいいな。 @snagy アンテナはオーストラリアのキャンベラにあるよ。 @ThereSkippy 興奮してて眠る暇がないのさ!
Sol 2 21:23 (15:06 JST, 23:06 PDT)
@Bossman1086 ぼくのコンピュータは RAD6000, ラディエーション・ハーデンド [耐放射線]。 詳しいことは http://en.wikipedia.org/wik.. でわかるよ。

ロー・イメージより

(Sol 2 Raw Images より後日作成)

この日は MRO が宇宙線と思われるものの障害を受け、地球からの命令を中継できなかったため、 あらかじめプログラムされていたパノラマ撮影など 30 枚程度の画像しか受信できていない。

JPEG で提供されている画像の中には EXIF のデータで撮影情報が書き込まれていて、 撮影時刻や用いたフィルター、撮影方向、露光時間などを我々でも知ることができる。 以下は同じ北西方向の画像だが、仰角が異なっており、 縦に並べて (明るさを調節してから) 合成すれば近景から遠景への縦長のモザイク写真となる。


#558 (Sol 2 11:35)
フィルター R10 (赤)
方位角 315.63
仰角 -1.20

#556 (Sol 2 11:38)
フィルター R10 (赤)
方位角 315.61
仰角 -14.19

#557 (Sol 2 11:40)
フィルター R10 (赤)
方位角 315.49
仰角 -27.20
Courtesy NASA / JPL-Caltech / University of Arizona

また、以下は上より少し右側の、ほぼ同じ場所を撮影したものだが、撮影に用いたフィルターが異なっている。 SSI の右目のフィルター R10, R11, R12 はそれぞれ人間の RGB に対応したものなので、 これらの画像を適切な割合で合成することで人間用のカラー画像が再現される (ただし、この日の撮影では R11, R12 は低解像度画像のみ)。 私のような素人でもこれらの画像を画像ソフトで合成すれば、 それらしいカラー写真の雰囲気をいちはやく味わうことができる。 ただ、光の具合いが変化する中で、どのような配合が妥当な色合いとなるかについての十分な情報はなく、 またわずかな配分の違いで感じが変わってしまうので、あくまでこれも「疑似カラー」といったところだろう (そもそも最後は主観の問題となる色の概念は形式的手続きだけで包括できない所があるのだけれど)。


#562 (Sol 2 11:46)
フィルター R10 (赤)
方位角 328.61
仰角 -1.42

#564 (Sol 2 11:47)
フィルター R11 (緑)
方位角 328.61
仰角 -1.42

#569 (Sol 2 11:47)
フィルター R12 (青)
方位角 328.61
仰角 -1.42
Courtesy NASA / JPL-Caltech / University of Arizona

HiRISE から見た着陸機

MRO の HiRISE カメラが着陸から 22 時間後にさっそく地表のフェニックスを発見している。 着陸地点は太陽の動きと時刻からある程度は決定できるんだろうが、火星に GPS 衛星なんぞがあるわけでもなく、 大気を抜けての着陸地点を軌道から予測することも精度よく行えるわけではないので、 着陸地点の位置を知るには軌道船からこうして見つけ出すのが有無を言わさず最も正確なものだろう。 チェブラーシカ、もとい、ミッ○ーマウスの耳のように左右に広がった太陽電池パネルを含めて、 探査機の幅はおよそ 5.5 m である。 リンク先にある広い画角の画像には下にパラシュートとバックシェル、右下に熱シールドも写っている。


疑似カラー
Courtesy NASA / JPL-Caltech / University of Arizona

2008年5月27日火曜日

Sol 1 のフェニックス

Sol 1 は日本時間 2008/05/26 (月) 16:28 ~ 05/27 (火) 17:08 (米太平洋夏時間, PDT 05/26 00:28 〜 05/27 01:08) ぐらい。 これまでの火星探査機では着陸日をソル 1 としていたが、フェニックスの着陸日はソル 0 に当てられている。 ソル 1 は着陸から一夜明けた火星日にあたる。 太陽電池で動く地上の探査機たちは、火星の朝に命令を受け取って、太陽が高く昇る昼間に活動し、 夕方に結果を返信するので、ソルで表すのが何かと重宝なのだ。 これに合わせて、地球のスタッフたちも火星日で活動している。

太陽黄経 (Ls) 77°, 太陽と地球との間の角度 33°.0, 地球までの距離 2.77 億 km, 太陽高度 2°.7〜46°.3

Twitter 翻訳

(Twitter / MarsPhoenix より後日アーカイブ。 火星の現地時刻はおおよそ)

Sol 1 08:53 (05/27 01:36 JST, 05/26 09:36 PDT)
ソル 1 の作業のために目が覚めた。 地球からの命令を受け取ったから、今日一日はその実行にあてるよ。
Sol 1 09:46 (02:30 JST, 10:30 PDT)
今日のブリーフィングでは、新しいすてきな写真がひとつ公開されるよ。 ちょうど 30 分後の EDT で午後 2 時 [日本時間午前 3 時]www.nasa.gov/ntv
Sol 1 11:40 (04:28 JST, 12:28 PDT)
今終わった今日の仕事は、 システムと装置の検査、それから地形と探査機の追加の写真。 パノラマは作業中。
これから行われること (NASA / JPL / UA)
Sol 1 ロー・イメージ (NASA / JPL / UA)
デッキ上の星条旗とサインが収録された DVD (NASA / JPL / UA)
Sol 1 13:09 (05:59 JST, 13:59 PDT)
この地表オペレーション・フェーズの間に何が行われるかは、これ。 http://www.jpl.nasa.gov/new... のビデオをみて。
Sol 1 16:33 (09:29 JST, 17:29 PDT)
科学チームのメンバー (ほとんどはトゥーソン) が来て、 新しい画像とデータのダウンリンクを待ってる。 もうちょっとで届くよ。
Sol 1 16:36 (09:32 JST, 17:32 PDT)
新しい画像を配信中。 http://fawkes3.lpl.arizona.... で Sol 1 images を探してね。
Sol 1 16:49 (09:45 JST, 17:45 PDT)
アメリカのメモリアル・デー*にちょうど間に合った http://tinyurl.com/4ta5pf [代替リンク]
[* 戦没者追悼記念日]
Sol 1 16:59 (09:55 JST, 17:55 PDT)
@cosier ここがカラー画像のあるサイト。 このサイトに記者会見で使われた公開画像が全部あるよ。 http://tinyurl.com/66w3lk
Sol 1 17:27 (10:24 JST, 18:24 PDT)
火星へ君の名前を送るのにサインした? これがそう http://tinyurl.com/4wqzzm [代替リンク]
Sol 1 17:48 (10:46 JST, 18:46 PDT)
名前を火星に送るためのサインは発射の前にあったんだ。 だからもし君がサインしていたら、ここのディスクわかるよね http://tinyurl.com/3h8geu [代替リンク]
Sol 1 17:48 (10:46 JST, 18:46 PDT)
サインしてなくても大丈夫。 火星への次のミッションにヒッチハイクできるよ。 マーズ・サイエンス・ラボラトリ* [wikipedia] への署名がもうすぐ始まる。
[* JPL 公式サイト]
Sol 1 17:54 (10:52 JST, 18:52 PDT)
@neito エアバッグでの着陸は、もっと小さな着陸船やローバーだとうまくいく。 ぼくはローバーより大きさも重さも 2 倍以上あるから、 逆噴射ロケットを使ったんだ。
Sol 1 20:42 (13:44 JST, 21:44 PDT)
質問だらけ! 答えてみるね..。 みんな全部の答えがみたいか、 「ダイレクト・メッセージ」にしたほうがいいか教えて。
Sol 1 20:54 (13:57 JST, 21:57 PDT)
わかった! みんな答えが見たいんだね! 残念だけど、Twitter 使いづらくて、いま古い質問は見られないんだ!! 記憶にあるのから答えてみるよ。
Sol 1 20:56 (13:59 JST, 21:59 PDT)
太陽電池パネル、そう、汚れていくよ。 でも親切なダスト・デビル [つむじ風] が ローバーのパネルをきれいにするのにはとても役立った。 ぼくもいくつか会いたいな!
Sol 1 21:15 (14:18 JST, 22:18 PDT)
君たちはすごいよ! 古いメッセージみつけた。 全部に答えたいし、RTQ* ページもつくる。 もういくつか同じ質問に何度も答えたからね。
[* response to query, 問いへの答え]
Sol 1 21:18 (14:22 JST, 22:22 PDT)
地球に送れるのは写真だけでビデオはだめ。 でも、各々の画像を組み合わせて荒い「動画」にすることはできるよ。
真北にみえる光る物体。反射光? (NASA / JPL / UA)
コンポジットされた擬似カラー画像 (NASA / JPL / UA)
Sol 1 21:21 (14:25 JST, 22:25 PDT)
これには明日のブリーフィング (午後 2 時 EDT, 午前 11 時 PDT) [日本時間午前 3 時] で答えられるはず http://tinyurl.com/5lrvs8 [代替リンク]。 ぼくの着陸装置の一部かな?
Sol 1 21:25 (14:29 JST, 22:29 PDT)
火星の冬は厳しいだろうな。 ぼくが生き延びられるとは考えてないけど、もし春に目覚めたなら、 ぼくには「ラザロ」モードってのがあって故郷に電話をかけるんだ。
Sol 1 21:35 (14:39 JST, 22:39 PDT)
http://tinyurl.com/6le78x について。 これは疑似カラー。 岩は本当は水色じゃないけど、地表の他の部分とはちょっと違う色だよ。
Sol 1 21:52 (14:56 JST, 22:56 PDT)
ぼくのハードウェアについてもっと知りたい? それと科学観測装置についても? 一番いいのはたぶんここ http://tinyurl.com/3lfchk PDF ファイルだよ [プレス・キット]
Sol 1 22:07 (15:12 JST, 23:12 PDT)
ぼくと一緒に君の名前も火星まで旅してきた? ここでデータベースを検索できる http://tinyurl.com/6rghsq
Sol 1 22:38 (15:44 JST, 23:44 PDT)
疑似カラーは異なった地形を区別するのに使うよ。 疑似カラーを使うときにはキャプションか URL に必ず書いてある。 ぼくの科学チームには役立つんだ。
Sol 1 22:55 (16:01 JST, 05/27 00:01 PDT)
@ganeshpuri89 パノラマが完成するのをまって、新しい背景に使うよ。 EDL* の総集編ビデオは、 JPL にいるぼくの (すごい) 仲間たちが作った。
[* entry, descent, and landing, 突入・降下・着陸]
Sol 1 22:58 (16:04 JST, 00:04 PDT)
@PixlNinja 地面がどのくらい硬いものか、まだよくわからないな。 ぼくの腕で土の状態を試してみないと。 でも表層の土の下には凍った土があるかもしれない。
Sol 1 23:04 (16:10 JST, 00:10 PDT)
@aabs TCP/IP* じゃないよ。 ただのポイント・トゥー・ポイントの単純な RS-422† シリアル通信プロトコル。 火星での午前中に命令を受け取って、その日の終わりに結果を送り返してる。
[* インターネットの基盤となっているパケット型の通信プロトコル。 † 本来はシリアル通信の信号線や伝送方式を定めた規格のひとつ。]
Sol 1 23:07 (16:14 JST, 00:14 PDT)
みんなありがと。 太陽はまだ昇ってる (火星の北極地域での白夜)。 だけどいまからちょっと眠んなきゃならない。 またみんなとソル 2 であおう。

ロー・イメージより

(Sol 1 Raw Images より後日作成)

カメラによってもチェックされていくフェニックスの機器。 上段左より、 地球の細菌を持ち込まないための袋「バイオバリアー」から取り出されたロボット・アームのひじ。 空っぽのスコップを覗き込んだロボット・アーム・カメラの最初の画像。 中段は、2.3 m の高さに立てられたテルテール (tell-tale, 風見) のマスト。 着陸時の逆噴射が地上に描いた筋。 頼りなげにもみえる細いマストの上に支えられた SSI (ステレオ・カメラ) の地面に映った影。 下段左より、 デッキの一部、星条旗の左隣にあるのは 25 万人の名前と火星に関するさまざまな芸術作品を収録した『フェニックス DVD』。 磁石で砂塵を防ぐキャリブレーション用のカラーチャートと、 位置決めとカラーチャートを兼ねた模様。


#444 (Sol 1 14:15)

#454* (Sol 1 13:58)

#457 (Sol 1 14:15)

#476 (Sol 1 14:28)

#520 (Sol 1 14:32)

#532 (Sol 1 14:49)

#597 (Sol 1 13:54)

#598 (Sol 1 13:56)
Courtesy NASA / JPL-Caltech / University of Arizona / Max Planck Institute*

HiRISE カメラが捉えた降下中のフェニックス

また、軌道船 MRO が、 パラシュートを開いてクレーターの前を降下していくフェニックスの画像を捉えていた。

Courtesy NASA / JPL-Caltech / University of Arizona

人間の作った小さな探査機と、火星の異形の風景の対比が素晴らしいこの画像では、 フェニックスが直径 10 km の大きなクレーターの中に落ち込むように見えるが、 実際にはフェニックスはクレーターの西 20 km ほどのところに着地した。

この画像を撮影した MRO の超高解像度カメラ HiRISE も、 フェニックスと同様にアリゾナ大学の月惑星研究所で運用されており、 スタッフがだめもとで撮影した巨大な画像の中から徹夜で探し出したらしい。 HiRISE の元画像は幅が 20,000 ピクセルほどあり、地上 30 cm のものまで識別できる。

2008年5月26日月曜日

Sol 0 のフェニックス

Sol 0 は日本時間 2008/05/25 (日) 15:49 ~ 05/26 (月) 16:28 (米太平洋夏時間, PDT 05/24 23:49 〜 05/26 00:28) ぐらい。

太陽黄経 (Ls) 77°, 太陽と地球との間の角度 33°.1, 地球までの距離 2.76 億 km, 太陽高度 2°.7〜46°.3

Twitter 翻訳

(Twitter / MarsPhoenix より後日アーカイブ。 火星現地時間はおおよそ)

火星との相対速度の増加 (NASA / JPL / UA)
突入・降下・着陸ビデオ (NASA / JPL / UA)
Sol 0 08:03 (05/26 00:05 JST, 08:05 PDT)
火星の重力井戸に入った。 ぼくのスピードは、火星からみて、 6 000 mph [10 000 km/h] から、 大気に突入する時までに 12 600 mph [20 300 km/h] になる。
Sol 0 08:07 (00:09 JST, 08:09 PDT)
午後 4:38 PDT [日本時間午前 8:38] 着陸まであと 9 時間だ。 信号が地球に届くのに 15 分と 20 秒かかるから、 ぼくの状態は午後 4:53 PDT [日本時間午前 8:53] に分かるだろう。
Sol 0 09:02 (01:06 JST, 09:06 PDT)
最後の 7 分がハラハラもの。 http://tinyurl.com/6ktlu6 のビデオを見て。 一番怖いのはパラシュートが開く瞬間と、その後で地表をレーダーがロックするとき。
Sol 0 09:09 (01:13 JST, 09:13 PDT)
@formatted_dad ぼくには地球に最高のエンジニアがいる。 でも火星に着陸を試みたすべての探査機 (NASA のものと世界中の機関のもの) のうちで 成功したのは 50 % だけだった。
Sol 0 10:28 (02:34 JST, 10:34 PDT)
@Foomandoonian エアバッグの着陸方法はもっと小さな探査機でならうまくいく。 ぼくは火星のローバーよりも大きさも重さも 2 倍以上あるんだ。
Sol 0 10:31 (02:37 JST, 10:37 PDT)
@harnir MarsPhoenix が最初だよ! ぼくが着いたらローバーたちにもやるようにすすめてみるよ :-)
Sol 0 10:40 (02:46 JST, 10:46 PDT)
@jeffmccord 地球の仲間は、tiny URL でもビデオは動くっていってるけど、 完全な URL を書いておくね http://www.jpl.nasa.gov/vid...
Sol 0 10:43 (02:49 JST, 10:49 PDT)
@harnir 着陸の間と着陸後は、データを中継するのに、 ぼくの友達のマーズ・オデッセイ [wikipedia] に頼むよ。 MRO [マーズ・リコネサンス・オービター、wikipedia] とマーズ・エクスプレス [wikipedia] の軌道船もぼくを見張っててくれる。
Sol 0 10:45 (02:51 JST, 10:51 PDT)
@ElbridgeGerry 故郷に写真を送ることができる一番早い時間は、 午後 6:43 PDT [日本時間午前 10:43] だよ。 ぼく自身の写真 (太陽電池パネルや脚) を撮るのさ。 エンジニアが、ぼくが元気だってわかるようにね。
Sol 0 13:14 (05:25 JST, 13:25 PDT)
天気は最高みたい! 火星日和だ。 うまく着陸できたら、ミッションは 90 日つづくよ。 火星の冬の間はぼくは凍っちゃうだろうな。
Sol 0 13:16 (05:27 JST, 13:27 PDT)
ぼくには、永久凍土を掘るために 端っこに電動式の「ヤスリ」がついた 7 フィート [約 2 m] の腕がある。 地面がコンクリートと同じぐらい硬いんじゃないかって思ってるんだ。
Sol 0 13:57 (06:09 JST, 14:09 PDT)
90 日たって、ぼくが凍ってしまったときがミッションの終わり。 でも、もしぼくが (北極圏に太陽が戻ってきたときに) もう一度目覚めたら、 故郷に電話するよ。
Sol 0 14:23 (06:35 JST, 14:35 PDT)
@reciprocum ぼくが今日どこに着陸するとしても、ぼくはそこに居続けることになるんだ。 ぼくはもう一度飛び上がれないし、新しい場所に行くこともできない。
Sol 0 15:45 (08:00 JST, 16:00 PDT)
ぼくの燃料は着陸の前に加圧されなきゃいけない。 これは 15 分ぐらいかかって、成功の鍵を握る段階。
Sol 0 16:06 (08:21 JST, 16:21 PDT)
タンクの加圧が完了。 すべて順調。 次の大きな局面は巡航ステージ (Cruise Stage)* の切り離しだ。
[* 巡航ステージは地球から火星までの巡航中に使用され、 着陸には不要な部分]
着陸予定地点 (NASA / JPL / UA)
Sol 0 16:11 (08:26 JST, 16:26 PDT)
ローバーたちは火星の赤道の近くにいて太陽のパワーをいっぱいもらってる。 ぼくは北極圏に行く。 最後には太陽が何ヶ月も沈んだままのところ。
Sol 0 16:16 (08:32 JST, 16:32 PDT)
ミッション・コントロールでピーナツを食べることが、 伝統的な JPL [ジェット推進研究所、wikipedia] の幸運のおまじない。 今、ビンが開けられた! ぼくもいくつか欲しいな!
Sol 0 16:24 (08:40 JST, 16:40 PDT)
巡航ステージの分離、シグナル受信!
Sol 0 16:24 (08:40 JST, 16:40 PDT)
次のステップは、火星の大気に突入するために向きを変えること..。 巡航ステージの分離の後、ぼくのシグナルを故郷が受け取ったらみんなの喝采が起きた!
Sol 0 16:27 (08:43 JST, 16:43 PDT)
大気に突入した後は、ぼくはものすごく熱くなる! 最大華氏 2600 度 [1400°C]。 数分間、通信が途絶える期間が予想されてる。
Sol 0 16:29 (08:45 JST, 16:45 PDT)
この時点でまだデータは伝送されている。 大気圏突入はあと 1 分後。
Sol 0 16:30 (08:46 JST, 16:46 PDT)
大気圏突入が始まった。 本当に気を使う時間。 今ぼくは「恐怖の 7 分間」の真っ只中。
Sol 0 16:31 (08:47 JST, 16:47 PDT)
最高温度は 40 秒間つづく。 大気圏突入の間の熱とエネルギーは、 28 万軒分のエネルギーも十分まかなえるぐらいなんだ。
Sol 0 16:33 (08:49 JST, 16:49 PDT)
次はパラシュートを開かなくっちゃ。 ぼくのシグナルはまだ地球に届いてるぞ。 なんてすごいんだ
Sol 0 16:33 (08:49 JST, 16:49 PDT)
パラシュートの展開はチームにとって一番の恐ろしいとき。
Sol 0 16:34 (08:50 JST, 16:50 PDT)
パラシュート開いた!!!!!
Sol 0 16:37 (08:53 JST, 16:53 PDT)
ロケットこおおおおおぉい!!!!!
Sol 0 16:38 (08:54 JST, 16:54 PDT)
足が着いたぞおぉ!!!!!!!!!!!!!
Sol 0 16:39 (08:55 JST, 16:55 PDT)
乾杯だ!感涙だ!!ぼくはとうとうやって来たよ!
Sol 0 16:40 (08:56 JST, 16:56 PDT)
今…ぼくにはまだいくつか他の大事な局面が控えてる。 ここのチリが落ち着いたあと 15 分で太陽電池パネルを開かなくっちゃ。
着陸の緊張と歓喜 (NASA / JPL / UA)
着陸地点 (NASA / JPL / UA)
Sol 0 16:57 (09:14 JST, 17:14 PDT)
EDL [突入・降下・着陸] はだれも予想しなかったぐらいうまくいった。 仲間たちは悪いことに備え、それから、いいことが起こるよう望んでた。 でもこれは一番うまくいったのよりももっとうまくいった! 完璧だよ。
Sol 0 17:33 (09:51 JST, 17:51 PDT)
ミッションのリーダーが今、記者たちと会ってる…すごく嬉しそう… すばらしい着陸の手柄を一身にあびてるよ :-)
Sol 0 18:14 (10:33 JST, 18:33 PDT)
ぼくはほとんど完全に平らな土地に着陸した。 傾きは 0.25 度! すべてが良好みたい。 オデッセイを通じて地球にデータを送るのを待ってる。
Sol 0 18:17 (10:36 JST, 18:36 PDT)
@GPaschal 着陸用ロケットは地表のすぐ上で切れることがわかってたよ。 それから、ぼくの腕は氷のサンプルを手に入れるために地表 0.5 メートル下まで掘ることになるよ。
Sol 0 18:33 (10:52 JST, 18:52 PDT)
充電ができたから、 太陽電池パネルが展開したことをミッション・コントロールに教えられる。 画像はもうすぐ届くよ。
Sol 0 18:36 (10:55 JST, 18:55 PDT)
ぼくはとっても平らな地面の上に立ってる。 ぼくの足のパッドのまわりには小さな石がある。 地平線は平らで掘るにはまさに完璧な感じ!!!
Sol 0 18:46 (11:06 JST, 19:06 PDT)
写真は千の言葉を語る。でも地球に留まる科学者たちは画像を前にほとんど言葉を失ってる。 すべてが完璧!
Sol 0 ロー・イメージ (NASA / JPL / UA)
Sol 0 18:54 (11:14 JST, 19:14 PDT)
写真だよ http://tinyurl.com/5bjkr6 [代替リンク]。 ページを下にスクロールして。 ご鑑賞あれ!!
Sol 0 18:57 (11:17 JST, 19:17 PDT)
今のところ画像は全部サムネイル。 JPL の人たちが 1 つの合成画像に組み立てる。 多分、PDT で午後 9 時 [日本時間午後 1 時] のニュース・ブリーフィングには間に合うかな。
Sol 0 19:02 (11:22 JST, 19:22 PDT)
なぜ白黒かって? これは技術画像なのさ。 でもご心配なく。ぼくは 12 枚のフィルターをもってて、フルカラーの写真もできるよ。 がまん!がまん!
Sol 0 19:23 (11:44 JST, 19:44 PDT)
写真はここにもあるよ。 http://tinyurl.com/5jqm2e ページを下にスクロールして。
Sol 0 19:51 (12:13 JST, 20:13 PDT)
仲間たちは着陸脚の 3D 画像を見るために 3D メガネを使ってる。 カラー写真やモザイク写真もあるよ。 午後 9 時 PDT [日本時間午後 1 時] からのブリーフィングで全部公開される。
Sol 0 19:51 (12:13 JST, 20:13 PDT)
ブリーフィングは www.nasa.gov/ntv でウェブ・キャストされるよ。
Sol 0 22:30 (14:56 JST, 22:56 PDT)
@AndreaM ぼくは白夜の土地にいる (北極圏の内側)。 だから太陽は数ヶ月の間、一日中 (24.3 時間) 地平線近く低くにあるよ。
Sol 0 22:31 (14:57 JST, 22:57 PDT)
そろそろ寝る時間だ。 明日は地表での記念すべき「ソル 1」(Sol 1, 火星日 1) になる。 みんな今夜は付き合ってくれてありがとう!!
Sol 0 22:35 (15:01 JST, 23:01 PDT)
@willer オーケー、最後の答えだよ。 地球で最もかっこいいところ JPL の職員。

ロー・イメージより

(Sol 0 Raw Images より後日作成)

フェニックスより最初に届けられた画像。 左上は無事展開された太陽電池パネル、右上が大地を踏みしめた着陸脚、 そして下の 2 つは見事なポリゴン構造をしめす大地の写真。


#427 (Sol 0 17:01)

#432 (Sol 0 17:07)

#434 (Sol 0 17:09)

#436 (Sol 0 17:11)
Courtesy NASA / JPL-Caltech / University of Arizona

時刻について

ソル (sol) とは太陽日 (solar day) の意味で、この場合、フェニックスにとっての火星の一日を意味している。 フェニックスが火星に着陸した日をソル 0 として、 後のミッションの経過時間は、着陸地点からみた太陽の回転を基準にソルで表される。 地球と同じように一日が 24 時間に分けられているが、 自転周期の違いでこの火星の時計の方が 3 % 弱ほどゆっくりと進む。 正確には 1 sol は地球の時間では (平均で) 24 時間 39 分 35.244 秒。

この時刻の刻み方は、着陸地点の局所太陽時 (local solar time) で表されていて、 細かい話を抜きにすれば、火星北半球であるフェニックスの着陸地点では、 局所太陽時の 12:00 にちょうど太陽が南中する (真南にくる)。 フェニックスはソル 0 の夕方に火星に到着した。 上の Twitter に付された時刻は地球時間から独自に計算したもので、多少のずれがあるかもしれない。 火星から地球にデータを送るために要する 15 分強の時間のずれは計算に入れ忘れてて、 フェニックス君の歓声が届いたのが 16:38 だから、向こうでは 16:22 ぐらいかな?

細かい話をありにすれば、火星の自転周期が変わるわけではないものの、 公転軌道が楕円であることによって、火星から見た太陽の進み具合は季節によって若干変わってくる。 このずれを考慮したものを真太陽日、考慮しないで平均化したものを平均太陽日なんて具合にいう。 地球も実は同じで 1 月の方が 7 月よりこの意味での一日がわずかに長い。 概算するとたぶん 8 秒ほど。 火星は軌道の楕円の具合が大きいので、このずれはたぶん 30 秒近くになる。 画像に付された時刻は「真」の方で、Twitter に付された計算された時刻は「平均」にあたるけど、 そもそも計算が正確じゃないのでこのサイトでは気にしてない。

地球側の時間帯では、アリゾナ大学のあるアリゾナ州トゥーソンが米山岳時間帯、 JPL のあるカリフォルニア州パサデナが米太平洋時間帯に属するが、 この季節はカリフォルニアが夏時間を採用する一方、アリゾナは夏時間がないので実質的に同じ時間帯 米太平洋夏時間 PDT = 米山岳部標準時 MST となり、協定世界時 UTC からは 7 時間遅れとなる。 日本標準時 JST は UTC より 9 時間進んでいるので、トゥーソンとパサデナより 16 時間進んでいる (次の日の 8 時間前)。