2008年7月5日土曜日

Sol 39 のフェニックス

Sol 39 は日本時間 2008/07/04 (金) 17:33 ~ 07/05 (土) 18:12 (米太平洋夏時間, PDT 07/04 01:33 ~ 07/05 02:12) ぐらい。

太陽黄経 (Ls) 94°, 太陽と地球との間の角度 27°.5, 地球までの距離 3.20 億 km, 太陽高度 3°.3〜46°.9

Twitter 翻訳

(Twitter / MarsPhoenix より。 火星現地時間はおおよそ)

Sol 39 03:20 (07/04 20:58 JST, 07/04 04:58 PDT)
@fuzzface00 地球でのテストで TEGA のオーブンが別のショートを起こしちゃうかもしれないってわかったんだ。 だから、仲間たちが来週使うとき、慎重にやることになるよ。
Sol 39 03:23 (21:01 JST, 05:01 PDT)
TEGA で氷を熱するのをミッションのもっと後になるまで待つのはやめて、すぐ次のサンプルで分析するつもり。 できれば来週にも!
Sol 39 03:39 (21:18 JST, 05:18 PDT)
アメリカの人たちが今週末、花火を楽しんでる間、世界中の人たちはこっちを楽しんでね。 日没後西の空の火星と土星。 http://is.gd/LO9

ロー・イメージより

(Sol 39 Raw Images より後日作成)

地上スタッフの大半はすっかり休暇中のはず。 スコップを使った作業は行われていないと思われるが、 デッキを中心としたパノラマ撮影や溝の観察は続けられている。 上段の画像は『ドードー=ゴルディロックス』、下段は『白雪姫』。 いずれも左が最も短い 445 nm のフィルタで、右が最も長い 1001 nm のフィルタを用いたもの。


#10081 (Sol 39 10:47)
フィルタ L2 (445 nm)

#10083 (Sol 39 10:48)
フィルタ L11 (1001 nm)

#9976 (Sol 39 15:42)
フィルタ L2 (445 nm)

#9978 (Sol 39 15:48)
フィルタ L11 (1001 nm)
Courtesy NASA / JPL-Caltech / University of Arizona

2008年7月4日金曜日

聖なる牛、その後

休暇もあって、今週、フェニックスの動きはいささか低調のよう。 一週ほど前になるけど sol 31 に遡っての話。 Sol 5 にたまたま発見され、 驚きのつぶやきがそのまま名前となったのがデッキ下の『ホーリー・カウ』 (Holy Cow) という白い謎の模様だった。 その写真が sol 8 以来、この日、久しぶりに撮影されていた。 はたして変化はあったろうか?

フェニックスの脚は 3 本で、1 本がおおよそ南に、2 本が北側の東西にある。 ロボット・アームの「肩」があるのは北側なので、 ロボット・アーム・カメラが南側の脚を見るためには、 文字通り股の間から覗き込むように北からさかさに覗き見るしかない。 『ホーリー・カウ』はこうして南側の足元の状態を確認しようとしたときに発見されたものなのだった。

写真で確認されているだけで、この模様は南側の脚の両側と、東の脚の下、少なくとも 3 ヶ所にある。 この位置は、各脚の両側に 2 つずつあるスラスターのノズルの位置とぴったり対応している。

フェニックスの軟着陸用のスラスターはパルス噴射と呼ばれるもので、 短時間を開けて断続的な噴射を行う。 ミシガン大学の研究者の模擬実験によれば、 こうした断続的な噴気はスラスター直下の土壌を流体のように振舞わせ、 表層の土壌は 1 秒もかからずに効率的に吹き飛ばされてしまうんだそう。

こうして現れた表層下の物質は、 日光を受けて輝くその姿からさっそく氷を発見かとして大きなニュースとなった。 しかしデッキの下に拡がっているにもかかわらず、 SSI カメラで見ることができず、また直接ロボット・アームも届かないため、 ロボット・アーム・カメラのモノクロ写真でその経過を観察する以外にない。 もし本当に氷ならゆっくりと昇華すると思われるが、 それには数ヶ月単位の長い時間がかかると考えられるとか。

すでにロボット・アームが届く範囲の掘削で氷が見つかっており、 別の溝でも硬い層の存在が確認されてはいる。 しかし数週ぶりでの『ホーリー・カウ』の画像に昇華を示すような変化があれば、 氷の層がこのあたり一帯に拡がっているという話はさらにもっともらしいものとなるだろう。

だけど残念ながら sol 31 の撮影結果について、 知る限りでは公式のコメントはまだないよう。 というわけで、公開されている JPEG イメージから例によって勝手に比較してみた。 Sol 8 と sol 31 の画像はほぼ同じ位置と角度から撮影されているので、 若干の平行移動と明るさの調節だけでピクセル単位でかなりきれいに重ね合わせることができる。 ただ、日差しが当たって白くとんでいる南の模様と、手前の模様とではコントラストが違い過ぎるため、 露光時間の似たものを対にして別々に比較してある。

『ホーリー・カウ』の変化。色は変化部分を表す

右の 2 つの図のうち上の方の図は、手前の暗いものを比較しようとした露光時間の長い写真のペア。 画像につけられた色は、 青い部分が sol 31 の方が明るくなったところで、赤いところが暗くなったところを表している。 この図の上の画像を見た限り、手前にある『ホーリー・カウ』はほぼ灰色でこの期間、顕著な違いは現れてない。 画像の境界や影の境界ではっきり色が違う部分は、 撮影時刻のずれやカメラの隅の汚れによるアーティファクトで、変化が起こったためじゃない。 ただ顕著に違っているのは、画像左上の脚に付着している斑点状の模様の部分だ。

この特徴的な汚れ自体、興味がそそられるものだけど、 おそらく着陸噴射のときに吹き飛ばされた土壌が脚の内側に付着したものなんだろう (右下手前の脚の内側もうっすら汚れている)。 この部分の白い斑点が、sol 31 では数が増えていることが下に並べた 3 つの拡大画像からもわかる。 下の画像は左から sol 8 の元の画像、sol 31 の元画像、そして色で表したその差分である。

しかしこれは何だろうか? 白い物が付いているのだろうか、それともある部分を残して他の部分が汚れているのだろうか? あるいはその両方で、汚れの中に氷の塊が混じっていてそれが昇華して消えたのかもしれないし、 塊になった単なる汚れが時間がたって落ちてしまっただけかもしれない。 うむむ。

わからないまま次に右下の図を見てもらうと、 こちらは奥の明るい方を比較しようと露光時間の短い写真のペアから作成したもの。 ただ、この画像でも『ホーリー・カウ』の半分ぐらいは白くとんでしまっている。 この図の上の画像が、元画像の差分 (下の暗い部分はカットした)。 下の 3 枚は黄色い枠内を拡大している。 赤や青の太い帯はやはり影の位置が異なることによるもの。 せっかくだからもう少し時刻をそろえて撮影すればよいのにと思うが、技術的に難しいのだろうか。

この画像で実質的に明るさの変化している部分を探すと、 左右 2 つの『ホーリー・カウ』内に赤い (暗くなった) ところが多いようだ。 あるいは光の向きの微妙な違いや、明るすぎてとんでしまったことによる非線形の効果でないとはいえないが、 よく見ると sol 8 にはなかった表面のパターンが sol 31 にはあるようで、 ゆっくりとした変化が起こっているように思わせるんだけど…。 あるいは時間がたって風でチリや土が積もっただけかも。 やっぱりよくわからないまま謎が深まっただけだが、 いずれにせよもう数週してもう一度撮影すればよりはっきりするだろう。

これらの写真については、惑星協会の Emily Lakdawalla 氏 (美人) のブログでも先週触れられていて、 こっちには animated gif にされた画像もある。

Lakdawalla 氏 (既婚) によれば、脚の白い斑点は落ちたり昇華して消えたのではなく、 ずっと影になっているために逆に霜がついたのかもとしているが、あるいはそうなのかも。

Sol 38 のフェニックス

Sol 38 は日本時間 2008/07/03 (木) 16:53 ~ 07/04 (金) 17:33 (米太平洋夏時間, PDT 07/03 00:53 ~ 07/04 01:33) ぐらい。

太陽黄経 (Ls) 94°, 太陽と地球との間の角度 27°.7, 地球までの距離 3.19 億 km, 太陽高度 3°.3〜46°.9

Twitter 翻訳

(Twitter / MarsPhoenix より。 火星現地時間はおおよそ)

Sol 38 18:50 (07/04 12:14 JST, 07/03 20:14 PDT)
ぼくのアメリカの仲間たちは独立記念日のお祝いでお休みをとってる。 ぼくは仕事の束を受け取って土曜日までずっと忙しい。 楽しい 7 月 4 日を!

ロー・イメージより

(Sol 38 Raw Images より後日作成)

ようやくサンプルを光学顕微鏡に供給。 以下は、ロボット・アーム・カメラによるスコップ内の画像を時間順に並べたもの (すべて赤色の照明)。 中段 2 つがおそらく供給中の画像で、下に顕微鏡への土壌の投入口が見える。


#9800 (Sol 38 11:51)

#9845 (Sol 38 12:43)

#9846 (Sol 38 12:50)

#9811 (Sol 38 16:59)
Courtesy NASA / JPL-Caltech / University of Arizona / Max Planck Institute

2008年7月3日木曜日

注意! はげしい振動は故障の原因となります

TEGA (熱・発生気体分析装置) がショートするかもしれないというのは、 単なる可能性の問題以上のものかも。

まだサンプルの分析が行われる前のチェック段階で、 TEGA のオーブンのフィラメントにショートが発生しているのが見つかっていたけど、 これは予備のフィラメントを用いることで一応解決して最初のサンプルが供給されることになったはず。

6 月 25 日付けのプレス・リリース (対応エントリ) ではよく把握できなかったけど、 今朝のプレス・リリースの文脈から判断すると、 この最初のサンプル供給の後、再びショートが発生したか、それに類する問題が起こっていたみたいだ。 凝集していた最初の土壌サンプルを供給させるためにゆらしすぎたのが原因。 ああ。

2008 年 7 月 2 日 — NASA フェニックス・マーズ・ランダーの熱・発生気体分析装置 (Thermal and Evolved-Gas Analyzer, TEGA) へ供給される次のサンプルは、 氷に富んだものとなるだろう。

TEGA に回路のショートが発見されて以降、装置を評価するために集められた技術者と科学者のチームは、 TEGA のオーブンが再び用いられたときに別のショートが発生するかもしれないとの結論を下した。

「別のショートが発生する確率を評価する方法はないため、 我々は最も保守的な手段をとり、TEGA への次のサンプルが最後のものとなるかもしれないものとして扱っている」と Phoenix の主任研究員 (principal investigator) Peter Smith は述べた。

非公式に『白雪姫』 (Snow White) と名づけられた溝から採られたサンプルは、 今週始めにフェニックスのロボット・アームのスコップ内にあったが、 乾燥してしまったと考えられるため、この土壌粒子は、木曜日に探査機の光学顕微鏡へと供給されることになる。 その後、スコップ内に物質が残っていれば、 残りはおそらく日曜日早くに湿式化学実験装置 (Wet Chemistry Laboratory) に供給されることになる。

ミッション・チームは、独立記念日の休暇を 7 月 3 日木曜午前から 7 月 5 日土曜夜まで予定していた『一時休止』とする。 トゥーソンのアリゾナ大学、カリフォルニア、パサデナの NASA ジェット推進研究所、および、 コロラド、デンヴァーのロッキード・マーティン・スペース・システムの基幹要員は休暇期間中も探査機およそその装置の監視を継続する。

「一時休止はチームが休息をとる機会だが、フェニックスには休暇はないだろう」と Smith は語る。 探査機は、予めプログラムされた科学調査の命令に従って作業を続け、大気状態の測定、パノラマ、その他の画像を撮りつづけることになる。

サンプルが化学実験に供給されればすぐに、最大の優先事項は氷に富んだサンプルを採取し、 TEGA の第 0 オーブンへと供給することとなると Smith は述べる。

数日内に、フェニックス・チームは、装置が氷を含むサンプルを迅速に供給でき、 物質の昇華、すなわち個体から気体への変化が供給過程で起こらないようなテストを行うことになる。

回路のショートは、TEGA の第 4 オーブンへ供給された凝集した土壌を細かくするために、 第 4 オーブンが数日に渡り繰り返し振動させられたときに引き起こされたと考えられている。 TEGA のどのオーブンへの供給も振動過程が含まれ、 どのオーブンに於いても振動機を稼働させることは第 4 オーブンが同じように振動する原因となると思われる。

何にしろ、来週までしばらく休みか。ああ。

* * *

画像は独自に合成した sol 33 以降の『白雪姫 5』内部の様子。 左が sol 33、真ん中が sol 34、右が sol 36。 左の画像は、6 月 30 日のエントリに載せたものと同じもので、緑の太い帯はデータが欠けているため。 それと、真ん中の画像の緑や赤の帯は影が移動したため。

どうやら、ブレードで削った後に現れた暗いシミの部分は時間とともに白っぽく変わっていっているようだ。 削った土の採取は sol 34 に行われたと見られ、若干分かりにくいが、 左の画像の左下の部分の小山だけが真ん中と右の画像ではなくなっている。 また真ん中の画像では、採取した後に何やら明るい物質も見えている。 よく見ると左の画像にもそれらしき白っぽいものが見えるが、右の sol 36 では無くなったか目立たなくなっている。 同様の明るい点が他にも何ヶ所かにあって、シミの物質とは違うものかもしれない。 採取された土壌が TEGA で分析されないのが残念。

Sol 33, 34, 36 の白雪姫。またいろいろ変化してる

Sol 37 のフェニックス

Sol 37 は日本時間 2008/07/02 (水) 16:13 ~ 07/03 (水) 16:53 (米太平洋夏時間, PDT 07/02 00:33 ~ 07/03 00:53) ぐらい。

太陽黄経 (Ls) 93°, 太陽と地球との間の角度 27°.8, 地球までの距離 3.18 億 km, 太陽高度 3°.4〜46°.9

Twitter お休み。 もう独立記念日の休暇をとったの? そうなの?

ロー・イメージより

(Sol 37 Raw Images より後日作成)

意図はよく分からないが、6 枚ほどのフィルタを使って横長の画像で何ヶ所かの風景を集中的に撮影したようだ。 しかも同じ箇所の撮影を時間を変えて行っている。 以下はそのうち探査機の東に近い 1 ヶ所の 3 回に渡る撮影の一部。 短波長の左右のフィルターを用いたものを例によって平行法立体写真風に。 片方だけに写っているように見える小石が所々に見えたら、おそらくブラウザの画像の縮小の影響。 (一部の画像は休暇明け後にサーバ上に置かれたもので、通し番号が大きく飛んでいる。)


#10256 (Sol 37 10:45)

#10257 (Sol 37 10:46)

#10478 (Sol 37 12:52)

#10556 (Sol 37 12:53)

#9246 (Sol 37 15:31)
左眼用

#9247 (Sol 37 15:32)
右眼用
Courtesy NASA / JPL-Caltech / University of Arizona

2008年7月2日水曜日

ほとんど完璧なアイシー・ソイル

ネット上の情報だけに頼っているので、 3 日もプレス・リリースの間が開くと状況が把握できなくなるなあ。 前回のエントリで載せた最後の sol 33 の『白雪姫』の画像は、 やはりブレードによって底を削ったもので、それによってサンプルとしていいものが得られるか確認したよう。 底の色の違いもそれに起因するものかな。

4 日ぶりのプレス・リリースから一部。

2008 年 7 月 1 日 — NASA のフェニックス・マーズ・ランダーは、 土曜日、6 月 28 日、ミッションの第 33 火星日 (sol) に、 『白雪姫』 (Snow White) の溝を拡げ、凍った土 (icy soil) を掻き取っていくつかの小さな山を作り上げた。 科学者らは、この削り取った山が探査機の分析装置にとって申し分のないものであると述べている。

フェニックスのロボット・アームは、 表面下の土の下に埋まっている氷のような層 (icy layer) を 50 回削るためにスコップのブレードを使用した。 その後、ロボット・アームは削り取ったものを 各々が 10 から 20 立方センチメートル、すなわちティースプーン 2 杯から 4 杯となる小さな山に積み上げた。 削り取りの作業は、およそ 2 ミリメートルの深さの格子を作り出した。

科学者らは日曜、6 月 29 日に地表ステレオ撮像装置 (Surface Stereo Imager, SSI) の画像で 削り取ったものを目で見て、「氷と土の境界のほぼ完璧なサンプル」を得たことで一致し、 装置による分析にかき取ったものの一部を採取するよう指令を送った。

スコップは、十分細かな粒子をまず熱・発生気体分析装置 (Thermal and Evolved-Gas Analyzer, TEGA) に振りかけることになる。 (後略)

たぶん第 4 のサンプル。 氷と土の境界層?

『ドードー=ゴルディロックス』で見つかったからといって『白雪姫』の底の硬いものも氷とは限らない気もしなくないのだけど、 “icy soil” であるというのはもう何の断りもなし。 あるいは「氷のような土」と訳すべきなのかな。 ちなみに拡がった溝は白雪姫 “5” らしく、深さ 4〜5 cm、幅 24 cm、長さ 33 cm とのこと。 本当に “icy layer” が “ice” なら、 ポリゴン中央でもポリゴンの溝とほぼ同じ深さで氷があることになる。

Sol 33 の画像で削り取った土の状態が確認され、日曜 (sol 34) に判断が下されたなら、 サンプルとして取得する命令はおそらく JPL で日曜深夜から月曜午前に当たる sol 35 の午前に送ったのだろう。 Sol 35 の画像には、スコップの中に少量だが採取したんだと思われる土が写ってる。 独自合成したのが右の画像。 元画像でいまいち照明の当たり具合が悪いので JPEG のブロック・ノイズだらけ。

TEGA のオーブンには半開きのドアの 5 番が使われそうで、スコップはその上で待機してる。 画像を見る限り sol 36 にはまだ供給は行われていないみたい。 分析では、過去に氷が融けた形跡があるかや、有機物のようなものがこの境界の土壌に含まれているのかが焦点になりそう。

追記 前後の画像を確認すると、 削り取った土の採取は sol 35 ではなく sol 34 に行われたようだ。 独自に合成した画像は、7 月 3 日のエントリ を参照。 また、同エントリにあるように、この採取された土は結局 TEGA には供給されないことになった。

Sol 36 のフェニックス

Sol 36 は日本時間 2008/07/01 (火) 15:34 ~ 07/02 (水) 16:13 (米太平洋夏時間, PDT 06/30 23:34 ~ 07/02 00:13) ぐらい。 この日は、パサデナ、トゥーソンの時刻とフェニックスのいる場所の火星時刻が接近。 ただし、地上のスタッフは、 フェニックスが昼間実行したデータを解析したり翌日の命令を用意したりするので、 かえって夜間勤務になるらしい。

太陽黄経 (Ls) 93°, 太陽と地球との間の角度 28°.0, 地球までの距離 3.17 億 km, 太陽高度 3°.4〜46°.9

ロー・イメージより

(Sol 36 Raw Images より後日作成)

『ドードー・ゴルディロックス』と『白雪姫』の監視が継続中だが、その他にこんな画像も。 左 2 つは近赤外の地表撮影用フィルタを用いて低解像度で周囲を撮影した通常の画像だが、 右の白い斑点のある画像は、本来チリや水蒸気を調べるために太陽を撮影する非常に濃いフィルタを用いて、 同じところを極端に長い露出時間で撮影している。 白い斑点は長時間露光すると顕著に現れる CCD のノイズ (ダーク・カレント) で、 CCD を用いた天体写真などでも問題になるものだ。 右の画像はおそらくこのノイズを補正するために撮影されているものだろう。


#8897 (Sol 36 10:14)
フィルタ L8 (861 nm)
露出時間 112.2 ms

#8655 (Sol 36 10:15)
フィルタ L10 (932 nm)
露出時間 260.1 ms

#8652 (Sol 35 12:19)
フィルタ L4 (990 nm)
露出時間 100404 ms
Courtesy NASA / JPL-Caltech / University of Arizona

2008年7月1日火曜日

Sol 35 のフェニックス

Sol 35 は日本時間 2008/06/30 (月) 14:54 ~ 07/01 (火) 15:34 (米太平洋夏時間, PDT 06/29 22:54 ~ 06/30 23:34) ぐらい。 やっぱり火星時間の計算は何分かずれてるかな?

太陽黄経 (Ls) 93°, 太陽と地球との間の角度 28°.2, 地球までの距離 3.16 億 km, 太陽高度 3°.4〜46°.9

Twitter 翻訳

(Twitter / MarsPhoenix より。 火星現地時間はおおよそ)

Sol 35 20:39 (07/01 12:07 JST, 06/30 20:07 PDT)
凍った土のサンプルを削り取るのに、ぼくのスコップのブレードを使うので忙しくって。 分析のためにそれを少し TEGA [wikipedia] のオーブンのところへ持っていく計画。
Sol 35 20:53 (12:22 JST, 20:22 PDT)
@joedaviso ぼくは地方平均太陽時 (LMST, Local Mean Solar Time) で活動しているよ。 火星の 1 日は 24 時間と 37 分* (だから、ぼくの地球の仲間たちは毎日半時間ずつ遅く仕事につくんだ)。
[* 正しくは 24 時間と 40 分ほど。]
Sol 35 21:00 (12:29 JST, 20:29 PDT)
@joerib 土を分析するのに使える TEGA のオーブンはまだ 7 つあって、 MECA [wikipedia] の湿式化学装置はあと 3 つ。 他の装置には制限はないよ。
Sol 35 21:05 (12:34 JST, 20:34 PDT)
@thornn 今現在は (6/30 午後 8:34 PDT [日本時間 7/1 12:34] 現在で) 午後 9:02 だよ。
Sol 35 21:18 (12:47 JST, 20:47 PDT)
@WaterIsPoison TEGA のオーブンには両開きのふたがあるんだ。 外のふたは、開いたときにサラサラの土を押しのけるはずなんだ。
Sol 35 21:22 (12:52 JST, 20:52 PDT)
@Mighty_Milan そう、火星には季節があるけど地球の季節より倍ぐらい長く続く (火星の 1 年が 669 ソルなのと同じ)。
Sol 35 21:26 (12:56 JST, 20:56 PDT)
@JesseStay はやさしい。 でも火星の環境 (例えば温度とか気圧が低いこと) が、ここで野菜が育つのをじゃまするんだ。

ロー・イメージより

(Sol 35 Raw Images より後日作成)

この日はデッキ上の機器の中解像度での撮影が数多く行われているようだ。 デッキの撮影には専用の (おそらく度のついた) フィルターがあるはずだが、 この撮影はカラー撮影用の R,G,B のフィルターで行われているので、デッキのパノラマを作成しているものだろう。 一部を方位順に並べた (Az, El はそれぞれおよその方位角と仰角)。 下の方はほとんどピンボケだ。 左上にカナダの「ライダー」が見えるので、 中央あたりがロボット・アームが収まっていた場所で、右上が TEGA。


#8658 (Sol 35 12:25)
Az 231, El −43

#8655 (Sol 35 12:22)
Az 248, El −43

#8652 (Sol 35 12:19)
Az 264, El −43

#8650 (Sol 35 12:16)
Az 280, El −43

#8678 (Sol 35 12:43)
Az 224, El −56

#8675 (Sol 35 12:40)
Az 243, El −56

#8671 (Sol 35 12:37)
Az 262, El −56

#8667 (Sol 35 12:34)
Az 282, El −56

#8701 (Sol 35 13:14)
Az 210, El −65

#8699 (Sol 35 13:11)
Az 236, El −65

#8696 (Sol 35 13:08)
Az 262, El −65

#8716 (Sol 35 13:05)
Az 289, El −65
Courtesy NASA / JPL-Caltech / University of Arizona

2008年6月30日月曜日

白雪姫にだってシミはあるのだ

週末、プレス・リリースも Twitter も休み。 おそらく火星では『白雪姫』(Snow White) と名づけられた溝の掘削や、 TEGA (加熱器と質量分析器) への強引めの 2 度目のサンプル投入が進んでいるんじゃないかと。

その『白雪姫』、スコップはすでに何かの硬い層に当たっているよう。 溝の底に、はっきりした層はまだ出てきてないようだけど、 いくらか白っぽく見えるものや黒っぽく見えるものは画像を見てても認められる。 黒と白の関係はなぞ。 Sol 22 の掘削開始以来、スコップはすでに溝を何度かこそげていて、 ロー・イメージなどで経過をながめているとその度に白黒模様が変わっている。 なぞ。

反対側の凹みにある『ドードー=ゴルディロックス』(Dodo-Goldilocks) とは違って、 『白雪姫』の溝は、盛り上った「ポリゴン」構造の真ん中あたりにある。 『白雪姫』とは溝につけられた名前で、その姫がいる場所の名前はなぜか『不思議の国』(Wonderland)。 さらにその『不思議の国』のあるポリゴン中央部一帯は『チェシャ猫』(Cheshire cat) という。 意味もなくニヤニヤ。

いきなり氷の層の存在を確認した『ドードー=ゴルディロックス』の方は、 フェニックス君、最近すっかりほったらかしのご様子で、 しばらくはこちらの『白雪姫』にお熱が続きそうだ。 『ドードー=ゴルディロックス』の氷やその周りのサンプルの分析が待ち遠しかったのではあるけど、 もはやこっちはキープしてるからいつでも大丈夫って判断なのかな。 ああ見えて結構罪なやつなのだ。

追記 プレス・リリース (Phoenix Scrapes To Icy Soil In Wonderland) では sol 31 あたりに 底から「表層下の土」と「凍った土」とを一緒に掻き出したというようにいっているので、 『白雪姫』の底の硬い層が凍土だとすでに判断されているのかも。
凍った土を擦り取ることによって、フェニックスのロボット・アームは、 土壌の下の凍った平らな表面を露出し、これが土壌が氷に接する平らな層でありうることを証明した。 科学者は、フェニックスの様々な分析装置のためのサンプルを掘り上げ削り取る次の計画に進むことができる。 科学者は、過去より温暖だった気候周期の間に、土の一部の氷が水であったことがあるかを決定するために サンプルを調べることになる。

『白雪姫』の公開された公式カラー画像は、 sol 32 のものがおそらく今のところ唯一のもの (右上の画像、一部カット)。 この画像の真ん中あたりには、わりとはっきり黒いシミが認められる。 これは、『ドードー=ゴルディロックス』の氷の層のまわりにあるシミにも似てるけど、 輝く層は見えてきていないみたい。 写真の 2 つある長い溝の左半分が sol 22 に最初に掘られた『白雪姫 1』。 それとつながっている右半分がその次の『白雪姫 2』。 さらに左上に半分だけ写っている小さな溝は、2 番目のサンプルを採った跡で『白雪姫 3』。 もはや別々の名前を考えるのは諦めたらしく、 このままだと 7 人の白雪姫が出てきそうな勢いだ。

そしてまたもや例によって、 過去の画像から疑似カラー画像を独自合成して下に羅列してみるのだった。

Sol 24, 26, 31 の白雪姫

これらは RGB のカラー撮影用のフィルターの画像をそれなりに合成したもの。 まともな調整はできないので見た通りの色は信じちゃだめだけど、色の対比はわかるはず。 『白雪姫 1』は sol 22 に掘削されたが、一番左が 2 ソル後の sol 24 の画像。 これより前の画像だと、sol 22 の画像は真ん中に影が横切ってて様子が分かりにくいし、 sol 23 は撮影が一切行われていないので、これが底の様子がよくわかる最初の画像になる。 深さは 2 cm とのことだけど奥の方ほどいくらか深そう。 注目してほしいのは、溝の底右半分に周囲より白っぽい模様があること。

これは sol 24 午前中の画像で、 この後 sol 24 の内に『白雪姫 2』が掘られている。 さらに『白雪姫』 3 号からのサンプル採取は翌 sol 25 に行われている。 Sol 25 は一部の波長のロー・イメージしかないので、 飛び抜かして、上の真ん中の画像が sol 26。 3 号は左端にちょっとだけ影が写っているけど、ほぼカットしている。 おそらく 3 号から落ちた土くれで 1 号が埋まって底が見えなくなってるが、 2 号の底には左半分によく似た白っぽい筋がある。

Sol 27, 28 はまた画像がなくて、 sol 29 はサボって、sol 30 も休みで、その次の画像は sol 31 (右)。 5 ソルたっても白い模様にはほとんど変化がないみたい。 こっちこそ塩かなにかなのかも。 これら 3 枚が撮られたのは多少前後があるもののいずれも午前 10 時台で、 太陽の光は右上から注いでいる。

さてここにきて白っぽい部分をもっと掘ってみようぜ、 ということになったかどうかはわかんないが、 sol 31 の日中には 1 号 2 号の中央あたりを何度か削ってみたようだ。

Sol 31, 32, 33 の白雪姫

上の左の画像は先のと同じく sol 31 だが、 今度は午後 4 時ごろで、太陽は真後ろやや左下の方から射している。 このあたりは日中太陽電池パネルの影になるようで、 きれいに見える時間帯は限られるようなのだ。 新たに掘り進められた中央部分には等間隔の縦縞があり、 スコップでは硬すぎるか何かで今度はブレードが使われたのかもしれない。 結果現れているのがなんと白ではなくて例の黒いシミなのだった。 ちなみにこれの元画像は上の公式画像と同じもの。

さらに翌日 sol 32 の画像が真ん中のもの。 1 号 2 号とその右側 (4 号?) 全体が掘り進められて、 『ドードー=ゴルディロックス』のようにつながった幅広い溝となっている。 朝方の写真で明るく白っぽく見えていたのと同じものと思われるシミが、 この画像ではむしろいくから暗く、しかし他の土壌と違って相対的に短波長に偏った色を示している。 そしてなんと黒いシミはなくなってしまった。 そしてそして、最後がその右の sol 33 の画像 (緑の水平の帯はデータが一部欠落しているところ)。 中央をまた擦り取ったようで、黒いのが元気に再登場。 う~む。

おまけの 2 つの画像は、 最初の頃の sol 24 と最近の sol 31 の様子を別のフィルターの画像から合成した正真正銘の疑似カラー画像。

疑似カラー。 Sol 24 と sol 31

一番短い 445 nm を中心波長とするフィルターを B に、一番長い近赤外線の 1001 nm を R に、 残りの G をそれなりに割り当てている。 土壌がおよそ R,G,B 同じ強度となるよう (つまりグレーとなるよう) 調整したので、色は土壌と比べたときのこれらの波長の相対的な大きさみたいなもの。 影の縁の水色や右側の赤や黄色の帯は、 撮影時刻の若干の違いにより影がずれたためにできたアーティファクトなので気にしない。 ぼーっとしっかり眺めてないと気づかないが、影というのは思っているより速く動くものなのだ。

左の画像の「白い」シミは、 土壌との短い波長でのスペクトルの違いがかなりはっきりしているみたいだ。 右でもあるけど目立ってない。 溝の上部に捨てた土壌も若干色合いが違うようなのは、 シミ物質が混じっているからかもしれないし、単に画像処理の問題かもしれない。

で、白いシミと黒いシミは一体何だろう? Sol 31 の 2 枚の画像では数時間しか間隔が空いてないので、 おそらく元からそこにあった何かが見えている。 白かったり黒かったりするのは、 スコップとブレードの掘り方の違いに関係した表面の状態とか何かそれなりの火星の大人の事情のせいで、 これらは実は同じものなのかもしれない。 実際現れている場所は対応しているし。 結局よく分からないが、俄然、私もシミのある白雪姫に夢中になりつつあるのだ。

Sol 34 のフェニックス

Sol 34 は日本時間 2008/06/29 (日) 14:15 ~ 06/30 (月) 14:54 (米太平洋夏時間, PDT 06/28 22:15 〜 06/29 22:54) ぐらい。

太陽黄経 (Ls) 92°, 太陽と地球との間の角度 28°.3, 地球までの距離 3.15 億 km, 太陽高度 3°.4〜47°.0

Twitter お休み。 うんまあ、日曜だしね。

ロー・イメージより

(Sol 34 Raw Images より後日作成)

通常、ほぼ毎日ある気象観測用のテルテール (tell-tale, 風見) や空の画像がこの日はない。 いくらか受信に失敗したものがあるのかもしれない。

スコップ内には『白雪姫 5』の底の『魔女』をすくい取ったサンプルが見える (上)。 画像は暗いが、青い照明で撮影されていて、 サンプル内に土壌よりも青い光を反射しやすい白っぽい物質があるかどうか確認しようとしたのかもしれない。 ただ、それらしいものは見当たらないようだ。

一方で、サンプル採取後の『白雪姫 5』には短い波長で輝いている物質が認められる (下段)。 サンプルを採取したのは溝の底のやや左下の部分。


#8529* (Sol 34 12:33)

#8580 (Sol 34 15:06)
フィルター R1 (672 nm)

#8581 (Sol 34 15:07)
フィルター R2 (445 nm)
Courtesy NASA / JPL-Caltech / University of Arizona / Max Planck Institute*

2008年6月29日日曜日

Sol 33 のフェニックス

Sol 33 は日本時間 2008/06/28 (土) 13:35 ~ 06/29 (日) 14:15 (米太平洋夏時間, PDT 06/27 21:35 ~ 06/28 22:15) ぐらい。

太陽黄経 (Ls) 92°, 太陽と地球との間の角度 28°.5, 地球までの距離 3.14 億 km, 太陽高度 3°.4〜47°.0

Twitter 翻訳

(Twitter / MarsPhoenix より。 火星現地時間はおおよそ)

Sol 33 22:25 (06/29 12:37 JST, 06/28 20:37 PDT)
表面の下の氷に周期的に融けてる証拠が残ってるかどうか、 それに、昔、微生物が生息してたか、今でもいることを示す 他の目印とかあるか知りたいな。
Sol 33 22:49 (13:02 JST, 21:02 PDT)
@WOnet 氷が融けたなら、氷のすぐ隣の土の層に証拠が残ってるだろうな。 H2O の氷だよ。 CO2 の氷には今の温度は高すぎるんだ。

ロー・イメージより

(Sol 33 Raw Images より後日作成)

パノラマ撮影などとともに『ドードー=ゴルディロックス』と『白雪姫』の観察が続けられている。 『白雪姫』では硬い層のある溝の底がスクレーバーで掻き出され、いくつかの土壌の小さな山ができている。 この小山は『魔女』 (Sorceress) と名づけられた。 スクレーバーには等間隔の溝があって掻いた跡にも残っている。 下はロボット・アーム・カメラによる上からの画像。


#8343 (Sol 33 12:22)
Courtesy NASA / JPL-Caltech / University of Arizona / Max Planck Institute

Sol 26 から Sol 32 までのまとめ

できごと

Sol 032 日本時間 2008/06/27 (金) 12:56 ~ 06/28 (土) 13:35 ぐらい。
さらに『不思議の国』の『白雪姫』の掘削が進められる。 表層下の土の層と氷の層との境界に当たると思われる部分のサンプルを収集するために、溝は全体が掘り進められるとともに、右側にも拡張されほぼ平らにならされる。 また、おそらくロボット・アームに付けられた熱・電気伝導度探針 (Thermal and Electrical Conductivity Probe, TECP) 使用時の利用を踏まえて、ロボット・アーム・カメラによる深夜の撮影が行われる。
Sol 031 日本時間 2008/06/26 (木) 12:16 ~ 06/27 (金) 12:56 ぐらい。
『白雪姫 1』、『白雪姫 2』の中央部でスコップ下のセカンダリ・ブレード (スクレーパー) により土壌を削る作業が行われる。 削り取った跡には明るい模様の代わりに黒いシミのような模様が現れる。 Sol 8 以来、23 sol ぶりにデッキ下の『ホーリー・カウ』の再撮影が行われる [参照 聖なる牛、その後]WCL の分析結果が速報される。 土壌は pH 8 〜 9 のアルカリ性でマグネシウム、ナトリウム、カリウム、塩素の他、既知の生命の生存に必要な「養分」も含まれていることが報告される [参照 アスパラガス]Sol 16 に土壌の投入に成功し分析が進められてきた TEGA の結果も部分的に報告される。 低温で検出されなかった水蒸気が高温で検出され、水を含んだ鉱物の存在が示唆されている。 パノラマ『ピーター・パン』の欠けた部分を補うものとして『リピーター・パン』(RePeter Pan) の撮影が開始される。
Sol 030 日本時間 2008/06/25 (水) 11:36 ~ 06/26 (木) 12:16 ぐらい。
サンプル『ロージー・レッド』が WCL へはじめて供給される。 この日は火星の夏至に当たり、SSI の影の撮影も行われる。 北極圏内に当たるフェニックスの緯度では、真昼に太陽は 47°まで太陽が昇り、真夜中でも 3°に留まる。 Sol 25 に明かになったように、TEGA の第 5 オーブンの蓋がうまく開かないことや、TEGA のふるいの振動がショートを誘発する懸念から、TEGA を今後どのように運用するかが検討課題となっていることが報告される。
Sol 029 日本時間 2008/06/24 (火) 10:57 ~ 06/25 (水) 11:36 ぐらい。
WCL 上のスコップの位置が修正される。 Sol 22 に問題を起こしたコンピュータ・システムの問題点の修正が行われ、不揮発性メモリの使用が再開される。
Sol 028 日本時間 2008/06/23 (月) 10:17 ~ 06/24 (火) 10:57 ぐらい。
サンプル『ロージー・レッド』を MECA の WCL へ供給するため、スコップが WCL 上に移動する。 また、WCL に供給するため地球から運ばれた氷を融かす作業が行われる [参照 火星カクテルの味]。 カラー・パノラマ『ピーター・パン』(Peter Pan) の撮影が完了する。
Sol 027 日本時間 2008/06/22 (日) 09:38 ~ 06/23 (月) 10:17 ぐらい。
この火星日の分の命令を転送中に生じた誤りによって、フェニックスが「セーフ・モード」に入る。 問題はその日のうちに解消されたが、この日はすべての作業が行われていない。
Sol 026 日本時間 2008/06/21 (土) 08:58 ~ 06/22 (日) 09:38 ぐらい。
Sol 025 に掘削した『白雪姫 3』からのサンプル『ロージー・レッド』が振りかけ法によって MECA [wikipedia]光学顕微鏡 (OM) に供給される。 これは OM に与えられる 2 番目のサンプルとなる。 スコップに残った土壌は湿式化学実験装置 (WCL) か TEGA [wikipedia] への供給が予定される。

ロー・イメージ

プレス・リリース

(2008/06/21 〜 06/28, 日付は米太平洋夏時間, PDT, に基づく)