2008年6月6日金曜日

Sol 11 のフェニックス

Sol 11 は日本時間 2008/06/05 (木) 23:04 ~ 06/06 (金) 23:44 (米太平洋夏時間, PDT 06/05 07:04 〜 06/06 07:44) ぐらい。

太陽黄経 (Ls) 82°, 太陽と地球との間の角度 31°.7, 地球までの距離 2.89 億 km, 太陽高度 3°.1〜46°.7

Twitter 翻訳

(Twitter / MarsPhoenix より。 一部は某巨大掲示板に投稿したものを改変。 火星の現地時刻はおおよそ)

Sol 11 02:44 (06/06 01:53 JST, 06/05 09:53 PDT)
おお、地球ではすごい宇宙遊泳やってる。 ライブは www.nasa.gov/ntv で見られる。 彼ら Twitter やってるって、うれしいな。 @STS124
Sol 11 04:48 (04:00 JST, 12:00 PDT)
MRO [wikipedia] 経由で今日の指令を受け取ったところ! 『ちっちゃなくま』(Baby Bear) からサンプルを採取して、写真を撮って、 今晩写真を送り返すよ。
Sol 11 04:50 (04:02 JST, 12:02 PDT)
スコップの中のサンプルの写真が問題なければ、 金曜には、最初の分析のためにサンプルを TEGA [wikipedia] のオーブンに入れるつもり。 やったー!
Sol 11 08:11 (07:29 JST, 15:29 PDT)
@rockbandit ぼくは地球と直につながるアンテナはもってないから、 データを中継するのにオディー [wikipedia] か MRO (それかヨーロッパのマーズ・エクスプレス [wikipedia]) を使わなきゃいけない。 あ、それか Twitter ね! :D
Sol 11 09:12 (08:31 JST, 16:31 PDT)
今日のブリーフィングの音声と画像を http://tinyurl.com/6l5peh に置いた。 ぼくに搭載されてる顕微鏡の初めての成果。
Sol 11 16:09 (15:40 JST, 23:40 PDT)
@danwoolston ぼくの身長? 一番高いマストでなんと 7.2 フィート (2.2 m)。 それに 7.7 フィート (2.35 m) の腕を持ってる。 うん? これ、フィル・ジャクソン*からの問い合わせ? :D
[* NBA のコーチ]
Sol 11 16:16 (15:47 JST, 23:47 PDT)
@melomania TEGA はサンプルに熱を加える。 それからガスが質量分析器にいって、特定の分子や原子の質量と濃度を測るよ。
Sol 11 16:25 (15:56 JST, 23:56 PDT)
@AshLaws ぼくは太陽電池で動いてるから、 エネルギーに変換される太陽の光がある間だけ元気でいられるんだ。 そのエネルギーは 2 つの蓄電池にためられるよ。
Sol 11 16:33 (16:05 JST, 06/06 00:05 PDT)
@Groonk チリの量については注意してるよ。 突風や、ダスト・デビル [つむじ風] でも、 ぼくの太陽電池パネルをきれいにしてくれるかもしれない。 ローバーのときみたいにね。
Sol 11 17:03 (16:35 JST, 00:35 PDT)
@unsung 接触テストでは、 ぼくの腕は大体 30 N (6.75 重量ポンド) [3 重量 kg] の下向きの力を使ったよ。 掘るのに必要な力は物質によって変わるよ。
Sol 11 17:05 (16:37 JST, 00:37 PDT)
@unsung 硬い氷は掘るだけじゃだめだろうな。 ぼくのスコップにはサンプルの氷に砕くために 特別な電動「石目ヤスリ」(rasp, ドリルみたいなもの) がついてる。

ロー・イメージより

(Sol 11 Raw Images より後日作成)

ついにサンプル用の土壌を取得。 テスト用に掘った穴の右隣りに新たな穴を掘って、この表層の土を加熱器と質量分析計からなる TEGA に投入する。 この日は、サンプルの取得だけで、装置への投入はスコップの中の土壌を確認した後日行われる。 下の画像は 2 つの溝を平行法用にならべた立体写真のペア。 左の溝がテスト用で右が新たに掘られたもの。


#3210 (Sol 11 14:08)
左眼用

#3238 (Sol 11 14:08)
右眼用
Courtesy NASA / JPL-Caltech / University of Arizona

下は、スコップの中の画像 (青色照明)。 右側に大きめの輝くかたまりが含まれていることがわかる。


#3189 (Sol 11 13:30)
Courtesy NASA / JPL-Caltech / University of Arizona / Max Planck Institute

2008年6月5日木曜日

Sol 10 のフェニックス

Sol 10 は日本時間 2008/06/04 (水) 22:25 ~ 06/05 (木) 23:04 (米太平洋夏時間, PDT 06/04 06:25 〜 06/05 07:04) ぐらい。

太陽黄経 (Ls) 81°, 太陽と地球との間の角度 31°.8, 地球までの距離 2.88 億 km, 太陽高度 3°.1〜46°.7

Twitter 翻訳

(Twitter / MarsPhoenix より。 一部は某巨大掲示板に投稿したものを改変。 火星の現地時刻はおおよそ)

Sol 10 04:15 (06/05 02:47 JST, 06/04 10:47 PDT)
砂場での 2 度目の穴掘りはうまくいったから見て! ぼくのスコップで謎の白いやつがもっと見えてきた http://tinyurl.com/6dg4dg う~む、塩かな?
Sol 10 05:01 (03:34 JST, 11:34 PDT)
@sbergus その通り。 ここは液体の水にとっては寒すぎるし気圧も低すぎる。 ぼくが水の氷をさがすために極地に送られたのはそれが理由さ。
Sol 10 05:16 (03:49 JST, 11:49 PDT)
@DevP ぼくはカラー写真も撮ってるよ。 ぼくのカメラにはたくさんのフィルターがついていて、 それぞれ別々にひとつを使うんだ。 仲間がそれをひとつのカラー写真にしてくれる。
Sol 10 09:00 (07:40 JST, 15:40 PDT)
今日はオデッセイ [wikipedia] が応答しなくて、新しい命令が受け取れなかった。 みんなが聞いてくる高解像度のカラーパノラマの写真は撮りつづけるよ!
Sol 10 09:14 (07:54 JST, 15:54 PDT)
@alexmustin 最初の穴は深さ 1.5 cm だったけど、 2 度目は 3~5 cm の深さまで掘ったんだ。 いくつかサンプルを集めた後で、また戻ってもっと掘るつもり。
Sol 10 09:19 (07:59 JST, 15:59 PDT)
仲間がサンプルを集める 3 つの場所に名前をつけたよ。 『ちっちゃなくま』(Baby Bear)、『お母さんぐま』(Mama Bear)、『お父さんぐま』(Papa Bear)*。 きっとそのうちのどれかが「ちょうどいい」はずだね :D
[* イギリス童話『三匹のくま』より。 3 匹のくまの家に入り込んだ主人公がイスやスープやベッドを次々にためし、『ちっちゃなくま』のものが「ちょうどよい」という]
Sol 10 09:32 (08:12 JST, 16:12 PDT)
@kaebot 分かった、分かった… [掘削地点の名前は] ぼくのアイデアじゃないってば、ほんとに! @bloodomencp 『ちっちゃなくま』が最初だよ。
@sebchorney ぼくを『ゴルディロックス』(Goldilocks)* にしてるんだと思う!
[* 『三匹のくま』の主人公の金髪の女の子]
Sol 10 11:20 (10:03 JST, 18:03 PDT)
@redinthehead, @bakere19 ぼくは、中止になった 2001 年のミッション*の改良版だから、 伝説上の鳥にちなんでフェニックスって名付けられたんだ。
[* マーズ・サーベイヤー 2001 ランダー, wikipedia]
Sol 10 11:26 (10:10 JST, 18:10 PDT)
オデッセイはセーフモードになってて転送できなかった。 オデッセイのチームがなんでか調べてる。 今晩、別の火星軌道船 MRO [wikipedia] にきかなくちゃ。
Sol 10 13:23 (12:10 JST, 20:12 PDT)
@hypercrypt, @zaneselvans 1999 年のマーズ・ポーラー・ランダー [wikipedia] が火星 (の南極) に着陸するのに失敗して (安らかに眠りたまえ)、 2001 年のミッションは中止になったんだよ。
Sol 10 15:26 (14:16 JST, 22:16 PDT)
MRO とオデッセイは数時間の軌道に乗ってる。 ぼくは 1 日に 2 回のアップリンク/ダウンリンク (午前と午後に 1 回ずつ) をやって、 その間にも何回か簡単な通信がある。
Sol 10 16:05 (14:56 JST, 22:56 PDT)
いま無事 MRO 経由で故郷に追加の画像を送ったところ。 よかった! 今日のブリーフィングの画像とビデオ http://tinyurl.com/6l5peh はすごいよ。

ロー・イメージより

(Sol 10 Raw Images より後日作成)

この日は、今度はオデッセイがセーフ・モードに入ってしまい、コマンドの送信に再び失敗している。 フェニックスはおとなしくパノラマなど周囲の画像ばかり撮影している。 そのうち遠景を撮影したものをいくつか。 探査機の北から少し東にかけてにあたる。 こうしてみると、画角は 15° ぐらいのようだ。 概算では高解像度 (1024×1024) 画像で、ピクセルあたり 1/4000 ラジアン = 0.9 分、視力 1.2 といったところ。


#3096 (Sol 10 11:35)
方位角 7.50

#3124 (Sol 10 11:51)
方位角 20.49

#3137 (Sol 10 12:11)
方位角 33.49
Courtesy NASA / JPL-Caltech / University of Arizona

2008年6月4日水曜日

Sol 9 のフェニックス

Sol 9 は日本時間 2008/06/03 (火) 21:45 ~ 06/04 (水) 22:25 (米太平洋夏時間, PDT 06/03 05:45 〜 06/04 06:25) ぐらい。

太陽黄経 (Ls) 81°, 太陽と地球との間の角度 31°.9, 地球までの距離 2.87 億 km, 太陽高度 3°.1〜46°.6

Twitter 翻訳

(Twitter / MarsPhoenix より。 一部は某巨大掲示板に投稿したものを改変。 火星の現地時刻はおおよそ)

Sol 9 02:41 (06/04 00:30 JST, 06/03 08:30 PDT)
@ivan_zega まだ TEGA [wikipedia] を使う準備はできてないんだ。 たぶんあと一日か二日。 @shaffan サンプルはぜんぶ火星の上でテストされて結果が故郷に送られるよ。 ぼくはじっとしてる。
Sol 9 06:12 (04:07 JST, 12:07 PDT)
仲間が TEGA のオーブンにサンプルを入れる前に、 もう一度ぼくに「掘って落とす」の練習をさせるって決めた。 サンプルを運ぶのをとても正確にしたいからって。
Sol 9 10:05 (08:07 JST, 16:07 PDT)
録音されたミッション・ブリーフィング (1 時間) は 800-294-0358 に電話するか、 http://tinyurl.com/6l5peh に行けば (“Top Story” の下のリンク、mp3 ファイル) 聞けるよ。
Sol 9 10:10 (08:12 JST, 16:12 PDT)
@charmcitygavin TEGA は土のサンプルをガスが出てくるまで「料理」して、 ぼくはそのガスが何かわかるように「嗅ぐ」ことができるんだ。 いい匂いだったらいいけどなあ :)
Sol 9 10:24 (08:26 JST, 16:26 PDT)
@MrHanMan うん、 http://tinyurl.com/3wwha6 みたいな 3D メガネでいいと思うな。 @aspullara はうまくいくって言ってる。 こっちでもいいよ http://tinyurl.com/3son9d
Sol 9 10:34 (08:36 JST, 16:36 PDT)
@laxmanang そう、TEGA にはサンプルを嗅ぐための質量分析器がある。 装置ぜんぶのリストと機能については、 http://tinyurl.com/6qwsx8
Sol 9 10:39 (08:42 JST, 16:42 PDT)
@buran 8 回 TEGA のサンプルを使えるから、仲間が慎重にどれにするか選んでる。 MECA [wikipedia] みたいな他の装置や顕微鏡は別の調査で使う予定。
Sol 9 11:01 (09:04 JST, 17:04 PDT)
太陽電池パネルでエネルギーがたっぷり貯まったから、 仲間がぼくの仕事時間を午前 9 時~午後 4 時から午前 8 時~午後 6:30 に変更した。 残業手当てはなし :( でももっと科学できる :-)

ロー・イメージより

(Sol 9 Raw Images より後日作成)

2 度目のテスト掘削 (dig and dump) が行われて、前の掘削地点が掘り進められた。 溝の右上あたりにははっきり白い層が見えており、塩か氷であろうとされた。 フェニックスの SSI (ステレオ・カメラ) は左右それぞれ 12 枚の様々なバンドのフィルタを持ち、 うち 2 枚ずつが共通となっている。 つまり、22 種類のフィルターがある。 地表撮影用はこのうち 13 種類で、ほとんどは近赤外のものである。 以下は掘削後の溝をそのうち 12 枚のフィルターで撮影したものを、 バンド中央の波長の短い順に並べている (付記した色名は当然ながらおよその参考)。 白い層の部分が、特にその境界あたりで赤外光ではむしろ (地表と比べて) 暗く写っている。 1 µm 内外にはいくつか水の吸収帯があるようだけど、 それと関係するかどうか知らない。


#2978 (Sol 9 13:38)
フィルター R2
447 nm (青)
バンド幅 23 nm

#2984 (Sol 9 13:44)
フィルター R12
485 nm (青緑)
バンド幅 21 nm

#2982 (Sol 9 13:43)
フィルター R11
532 nm (緑)
バンド幅 28 nm

#3018 (Sol 9 13:41)
フィルター R10
604 nm (橙)
バンド幅 15 nm

#2980 (Sol 9 13:40)
フィルター R8
754 nm (赤外)
バンド幅 21 nm

#2968 (Sol 9 13:28)
フィルター L7
802 nm (赤外)
バンド幅 22 nm

#2966 (Sol 9 13:27)
フィルター L6
833 nm (赤外)
バンド幅 28 nm

#2970 (Sol 9 13:30)
フィルター L8
864 nm (赤外)
バンド幅 37 nm

#2972 (Sol 9 13:31)
フィルター L9
900 nm (赤外)
バンド幅 45 nm

#2974 (Sol 9 13:33)
フィルター L10
931 nm (赤外)
バンド幅 25 nm

#3016 (Sol 9 13:36)
フィルター L12
968 nm (赤外)
バンド幅 30 nm

#2976 (Sol 9 13:34)
フィルター L11
1002 nm (赤外)
バンド幅 26 nm
Courtesy NASA / JPL-Caltech / University of Arizona

2008年6月3日火曜日

Sol 8 のフェニックス

Sol 8 は日本時間 2008/06/02 (月) 21:05 ~ 06/03 (火) 21:45 (米太平洋夏時間, PDT 06/02 05:05 〜 06/03 05:45) ぐらい

太陽黄経 (Ls) 80°, 太陽と地球との間の角度 32°.0, 地球までの距離 2.86 億 km, 太陽高度 3°.0〜46°.6

Twitter 翻訳

(Twitter / MarsPhoenix より。 某巨大掲示板に投稿したものを改変。 火星の現地時刻はおおよそ)

Sol 8 07:19 (06/03 04:37 JST, 06/02 12:37 PDT)
@brandstaetter 仲間はぼくのデッキの下にあるのは氷だって思ってるけど、 そう確信できるまでにはもっと調べなきゃ。 もっと「ホーリー・カウ」の写真をとる予定だよ。
Sol 8 07:38 (04:56 JST, 12:56 PDT)
科学チームの今日のニュース・ブリーフィングが終わった。 午後 9:30 PDT [日本時間午後 1:30] から始まる火星勤務シフトで戻ってくる。 火星の時間は大変。
Sol 8 08:17 (05:36 JST, 13:36 PDT)
今日のニュース・ブリーフィングにはいいニュースがいっぱいあった。 録音は (866) 380-6745 かウェブの http://tinyurl.com/3svxrb (mp3 ファイル) で聴けるよ。
Sol 8 08:28 (05:47 JST, 13:47 PDT)
土のサンプルを分析する最初の装置は TEGA [wikipedia]。 TEGA はサンプルを最高 1000°C (1800°F) まで焼いて化学的組成を読み取るんだ。
Sol 8 08:49 (06:09 JST, 14:09 PDT)
@SuperMacMan TEGA ってのは “Thermal and Evolved Gas Analyzer” [熱・発生気体分析装置]。 ぼくの装置ぜんぶやカメラについてはここで読めるよ。 http://tinyurl.com/4hbzqo
Sol 8 10:35 (07:58 JST, 15:58 PDT)
@simX TEGA はフィラメントのひとつにショートがあったけど、 仲間が代わりにバックアップのフィラメントを使う方法を見つけてくれた。 いまはもうバッチリうまく動いている。
Sol 8 10:53 (08:16 JST, 16:16 PDT)
@sanjspatel, @sermoa 命令 (やデータ) が地球–火星の一方向を 毎秒 186 000 マイル (300 000 km/sec) で伝わると 15 分かかるんだ。
Sol 8 17:36 (15:10 JST, 23:10 PDT)
@kvanh うん、命令は火星の毎朝ぼくのところに届けられる。 夜にぼくがデータとイメージを送り返すと、 仲間が命令がどのくらいうまく実行できたかわかるんだ。
Sol 8 17:49 (15:24 JST, 23:24 PDT)
@MystQ3 最初のサンプルを TEGA のオーブンで分析するのには、 少なくとも 4 日かかる予定。 サンプルは低い温度から 1000°C になるまで温められることになるよ。
Sol 8 18:01 (15:36 JST, 23:36 PDT)
@MystQ3 赤と青の 3D メガネ (アナグリフ・グラス) があると 写真のいくつか (特に掘ってるところとか) を見るのに助かるだろうな。 オンラインで見つかるよ。 すごく安く。
Sol 8 18:18 (15:54 JST, 23:54 PDT)
@bmalicoat, @FFB 毎日 116 Mb* ぐらいのデータ (100 枚以上の画像とその他のデータ) を 128 kbps で送ってる。
[* b はおそらくビット]

ロー・イメージより

(Sol 8 Raw Images より後日作成)

再びロボット・アーム・カメラ (RAC) によって撮影されたデッキ下の『ホーリー・カウ』の写真。 いずれも上下が逆になっている。 上の画像で脚の 1 本が妙に汚れている (?) のが気になる。 下の画像では陰になっている手前の物体が大写しとなった。


#2305 (Sol 8 15:01)

#2297 (Sol 8 15:04)
Courtesy NASA / JPL-Caltech / University of Arizona / Max Planck Institute

下はサンプル投入の準備が進む TEGA の加熱器。 左上は加熱器の全体像で、屋根型になった装置の両側に加熱器の投入口が 4 つずつ並ぶ。 右上は加熱器への土壌投入のデモンストレーションかな。 下は開けられた投入口のひとつを RAC によって撮影した写真。 少し分かりにくいが斜め上から撮影しており、投入口は左の写真のように傾斜がついている。


#2269 (Sol 8 11:33)

#2267 (Sol 8 11:35)

#2319* (Sol 8 12:27)
Courtesy NASA / JPL-Caltech / University of Arizona / Max Planck Institute*

2008年6月2日月曜日

Sol 7 のフェニックス

Sol 7 は日本時間 2008/06/01 (日) 20:26 ~ 06/02 (月) 21:05 (米太平洋夏時間, PDT 06/01 04:26 〜 06/02 05:05) ぐらい

太陽黄経 (Ls) 80°, 太陽と地球との間の角度 32°.2, 地球までの距離 2.84 億 km, 太陽高度 3°.0〜46°.6

Twitter 翻訳

(Twitter / MarsPhoenix より。 某巨大掲示板に投稿したものを改変。 火星の現地時刻はおおよそ)

Sol 7 04:32 (06/02 01:05 JST, 06/01 09:05 PDT)
火星でのわくわくの一日が楽しみ。 はじめての穴掘り! 仲間はぼくのロボット・アームとスコップの 「掘って落とす」(dig and dump) テストってよんでる。
Sol 7 04:37 (01:10 JST, 09:10 PDT)
@JadenMaru 昼の気温は −22°F (−38°C*)。 毎日の気象レポートは http://phoenix.lpl.arizona... でわかるよ。 ウィジェットもダウンロードできる。
[* 正しくは −30°C]
Sol 7 04:45 (01:19 JST, 09:19 PDT)
@shaffan 白黒の低解像度の技術画像が最優先事項だったんだけど、 もうすぐフルカラーもできるよ。 カメラは可視光と赤外光の 12 枚のフィルターをもってる。
Sol 7 05:35 (02:10 JST, 10:10 PDT)
@Flackrum, ammusk ショートしてるかもしれないのは (TEGA [wikipedia] っていう) ひとつの装置だけだったよ。 あとは大丈夫。 TEGA チームには復旧策があるって。
Sol 7 18:53 (15:50 JST, 23:50 PDT)
火星の最初のひと掘り完了。 こっちが掘ったときの画像。 http://tinyurl.com/5hdanw でもって、土が中に入ってるところ。 http://tinyurl.com/62hbyv
Sol 7 19:01 (15:58 JST, 23:58 PDT)
@paulievox このひと掘りは何にも分析はしないから 「掘って落とす」って呼ばれてる (腕とスコップのテストさ)。 最初の分析はまだ何日か後になる。
Sol 7 19:30 (16:28 JST, 06/02 00:28 PDT)
@reciprocum [昇華した氷が穴となって、 フェニックスが傾いたりしないかという問いに対して] 氷はとっても硬いんだ。 それが昇華するのには何ヵ月かことによると何年もかかるかもしれない。 @cgiridhar 腕とかスコップとかカメラとかのテストだったんだ。
Sol 7 19:51 (16:50 JST, 00:50 PDT)
@noony, @tiennou74 ロボット・アームは深さ 0.5 メートル(20 インチ)まで土を掘れる。 氷については、削りとるのに動力つきヤスリを使うよ。

ロー・イメージより

(Sol 7 Raw Images より後日作成)

テスト段階だが、ついに掘削作業が行われた。 土壌が浅く掘られ、スコップの中の写真が撮られた後、すぐに溝の左側に落とされた。 左が掘削された溝、右はおそらく土が落とされた跡。 左の画像の溝の上側の細長い跡はスコップのブレードがつけたもの。


#1445 (Sol 7 11:35)

#1447 (Sol 7 12:16)
Courtesy NASA / JPL-Caltech / University of Arizona

ロボット・アーム・カメラ (RAC) で撮影されたはじめて掘削された土壌の画像。 RAC は赤、緑、青の照明によりカラー撮影を行う。 下の 4 枚のうち、上はおそらく照明なしで撮られた画像で、下段がそれぞれ赤、緑、青の照明を当てた画像。 カラー画像を合成するには、 各照明と照明なしの画像を適切な割合で引き、 さらにそれらを適切な割合で重ね合わせることにより得られていると思われる。 (翌日公開された合成カラー画像には、わずかな白い物質が含まれているのが認められる : アリゾナ大学)


#1399 (Sol 7 10:53)
照明なし (?)
露光時間: 60.0

#1383 (Sol 7 10:54)
照明: 赤
露光時間: 57.5

#1397 (Sol 7 10:55)
照明: 緑
露光時間: 57.5

#1403 (Sol 7 10:56)
照明: 青
露光時間: 55.0
Courtesy NASA / JPL-Caltech / University of Arizona / Max Planck Institute

2008年6月1日日曜日

Sol 6 のフェニックス

Sol 6 は日本時間 2008/05/31 (土) 19:46 ~ 06/01 (日) 20:26 (米太平洋夏時間, PDT 05/31 03:46 〜 06/01 04:26) ぐらい。

太陽黄経 (Ls) 79°, 太陽と地球との間の角度 32°.3, 地球までの距離 2.83 億 km, 太陽高度 3°.0〜46°.5

Twitter 翻訳

(Twitter / MarsPhoenix より。 某巨大掲示板に投稿したものを改変。 火星の現地時刻はおおよそ)

Sol 6 07:12 (06/01 03:10 JST, 05/31 11:10 PDT)
仲間たちは http://tinyurl.com/3crw4s [代替リンク] の画像を見て昨日は大興奮。 ミッションのリーダー、ピーター・スミスは 「オペレーション・センターに衝撃がはしったよ!」って。
Sol 6 07:13 (03:11 JST, 11:11 PDT)
さらにピーター、 「大多数の意見は、土の下 4~6 インチ [10~15 cm] ほどの氷を ひき剥がしたんだということだ…この画像は本当にすごい。」
Sol 6 07:19 (03:17 JST, 11:17 PDT)
着陸用スラスターが、着地の間に表面の土をのけて、氷の台地を露にしたんだ。 ぼくの脚を調べるため技術者が写真を撮ってみたら、この通り!
Sol 6 07:29 (03:28 JST, 11:28 PDT)
ピータースミスが、仲間が氷の部分に 「ホーリー・カウ」(Holy Cow) [なんてこった] って名前をつけたって! それは画像を受信したときに オペレーション・センターではじめに口をついてでた言葉さ。
Sol 6 07:56 (03:55 JST, 11:55 PDT)
@FoxTwo ぼくの腕はあの模様には届かないかもしれないな。 でも大丈夫。 仲間はあの絵を見てからは、氷がそこらじゅうにあるんだと思ってる。 ただ掘り出せばいいのさ。
Sol 6 08:00 (04:00 JST, 12:00 PDT)
@reciprocum 表に出た水の氷は時間とともに (固体から水蒸気に) 昇華するけど、 それには何ヶ月もかかると思う。
Sol 6 08:02 (04:02 JST, 12:02 PDT)
@brownpau 着陸噴射のヒドラジンの燃料は窒素の残留物を残すかもしれないんだ。 だけど、仲間は測定値でそれも考慮すると思うよ。

ロー・イメージより

(Sol 6 Raw Images より後日作成)

左: テスト掘削のテストのようなものか? 何かの足跡のようなこの跡は、まだスコップで掘ったわけではなく、 アームの動きと土壌の硬さを調べたのかもしれない。 右: ロボット・アーム・カメラでの『雪の女王』の拡大画像。 RGB 別の照明を当てた画像も撮影されているが、明るいことと離れすぎていることから、 色の再現は難しそう。


#1114 (Sol 6 11:19)

#1160* (Sol 6 15:04)
Courtesy NASA / JPL-Caltech / University of Arizona / Max Planck Institute*

Sol 0 から Sol 5 までのまとめ

できごと

Sol 005 日本時間 2008/05/30 (金) 19:07 ~ 05/31 (土) 19:46 ぐらい。
RAC による撮影で、手前と反対側のデッキ下に複数の大きな白い物体が広がっているのが確認される。 ミッション・コントロールで上がった声から『ホーリー・カウ』(Holy Cow, なんてことだ、の意) と命名される。 これら物体の位置は着陸用逆噴射スラスターの位置と対応し、噴射によって表面の 10〜15 cm 程度の土が剥ぎ取られ、地下の何らかのものが姿を現したとの推測がなされる。 その正体が氷であった場合、徐々に昇華していくが、それには数ヶ月の単位以上の期間が必要という。 土壌サンプルを加熱し発生気体を質量分析器にかける装置 TEGA (Thermal and Evolved-Gas Analyzer) [wikipedia]回路の一部がショートしていることが報告される。
Sol 004 日本時間 2008/05/29 (木) 18:27 ~ 05/30 (金) 19:07 ぐらい。
RA を展開。 ロボット・アーム・カメラ (Robitic Arm Camera, RAC) [wikipedia] による足元の撮影で、表面のなめらかな大きな物体がデッキ下に発見され、『雪の女王』(Snow Queen) と名付けられる。 露出した氷か岩かが問題となる。 同時に、足元に「ネジ」状の部品が落ちているのが発見される。 気象観測ステーション (Meteorological Station, MET) [wikipedia] のライダー (LIDAR) のチェック。
Sol 003 日本時間 2008/05/28 (水) 17:47 ~ 05/29 (木) 18:27 ぐらい。
固定されていたロボット・アーム (Robotic Arm, RA) [wikipedia] のひじが解かれ、途中まで展開される。 モノクロの低解像度パノラマを公開。
Sol 002 日本時間 2008/05/27 (火) 17:08 ~ 05/28 (水) 17:48 ぐらい。
午前の地球からの命令送信時に中継を行う予定だった MRO がセーフ・モードに入っていることが分かり、フェニックスへの命令送信に失敗する。 MRO の障害は宇宙線などの影響によるものとされる。 自動で周囲の画像撮影を継続。
Sol 001 日本時間 2008/05/26 (月) 16:28 ~ 05/27 (火) 17:08 ぐらい。
引き続き機器や周囲の画像撮影。 初の気象観測。 またマーズ・リコネサンス・オービター (Mars Reconnaissance Orbiter, MRO) [wikipedia] の HiRISE カメラが着陸位置を確認。 この日の気温は最高 −30°C, 最低 −80°C, 気圧 8.5 hPa, 北東の風, 風速 20 km/h (6 m/s)。 着陸地点は、北極平原 (ボレアリス平原, Vastitas Borealis) のグリーン・バレー (Green Valley) と非公式に名付けられた領域の一角。 ヘイムダル (Heimdall) クレーターの西 20 km, 東経 234°.2508 (西経 125°.7492), 北緯 68°.2188。 グリーン・バレーは幅 50 km, 深さ 250 m の平坦で岩が少なく、一面にポリゴン構造がみられる領域。 冬季には 1 m 弱のドライアイスに覆われるとされる。
Sol 000 日本時間 2008/05/25 (日) 15:49 ~ 05/26 (月) 16:28 ぐらい。
着陸成功。 その後の機器の展開も万事順調。 着陸脚、太陽電池パネル、いくつかの遠景などを撮影。 着陸のシグナルを受信したのは 2008-05-26 08:53:44 JST。 着陸地点の火星現地時間だとソル 0 の夕方 16 時台。 探査機の傾きは 0°.25 でほぼ水平。

ロー・イメージ

プレス・リリース

(2008/05/25 〜 05/31, 日付は米太平洋夏時間, PDT, に基づく)