| Credit: NASA / JPL-Caltech |
「やする」などという動詞はたぶんない。 相当長いことかかったが、ようやくヤスリの出番が来たようだ。 『白雪姫』(Snow White) の底をさんざん拡げた上で、 sol 50 に電動ヤスリを使ってサンプルを取るテストを行っている。 とはいえまだテストで、 今のところはスコップの中の土壌がどのくらい速く昇華するかを調べただけだ。 昇華の速度から TEGA へ氷のサンプルを持っていけるかどうか確かめることが主眼のようだけど、 ちゃんと氷のサンプルが採れているのかってのも気になるところ。 ロボット・アーム・カメラで何十分か置きに撮影して、 わずかに変化が見られたと言うことだが、う~んなかなか微妙。
| Credit: University of Arizona |
| Credit: NASA / JPL-Caltech / University of Arizona |
このヤスリはコンクリートに穴を開けられる。 つまり右上の画像みたいに、 コンクリートは、ヤスリによっていっぱい穴が開けられられる (× 非文法的)。 左の上の方の画像は、 アリゾナ大学にあるフェニックスの双子の兄弟のスコップについているヤスリの部分。 スコップの裏についていて、下の方の画像から想像するに動きはわりと単純そう。
Sol 50 の昼ごろにスコップ内に取り込まれたサンプルはほんのわずかで、 この日はロボット・アームは夜中までしげしげとそれを眺め続けている。 右下が、この間のロボット・アーム・カメラによる一連の画像を独自合成して並べたもの。 サンプル、本当にわずかだ。 時間によって色調が異なるのは、 例によって照明の都合とかいろいろあるところを強引に色を再現したせいだから、 気にしないで温かい目で変化を比べてくださいまし。 故意にかどうか、少なくとも一度スコップ内の土壌の上を直射日光がなめていて、 眼を凝らせば、その前後で中央の上に飛び出たあたりとか変化している、と言われれば確かにそんな気もする。 単に崩れただけじゃないのかという気もするけれど。 サンプル内には氷っぽいはっきりした白っぽいものも見えないよう。
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以下は 1 日遅れの 7 月 16 日付けプレス・リリース。 Sol 51 もフェニックス君はやすり続けているよう (× 非文法的)。
2008 年 7 月 16 日 — NASA マーズ・フェニックス・ランダーのロボット・アーム・スコップの裏にある動力付きヤスリ (motorized rasp) は、 氷の土壌に穴を開けることに成功し、砕かれた物質は着陸船のスコップに集められた。
水曜早朝 [sol 50] にフェニックスから送られた画像とデータは、 スコップ内の削られた物質が、 採取後数時間の間に時間とともにわずかに変化していることを示している。
着陸船のロボット・アーム・スコップの裏側に位置しているこの動力付きヤスリは、 通称『白雪姫』(Snow White) という溝に 2 つの穴を開けた。 ヤスリで砕かれた物質はスコップに集められ、 ロボット・アーム・カメラにより記録された。 この作業は、 氷のサンプルを集めるためにヤスリをかける方法のテストであり、 後日、フェニックスの熱・発生気体分析装置 (Thermal and Evolved-Gas Analyzer) のオーブンでの分析のためにサンプルを集めるのに用いることに備えたものであった。
「非常にうまくいった試みだった。」 「数時間のうちに削りかすから氷と思われるものが昇華する一方、 これは、(フェニックスの装置のオーブンに) 供給するサンプルに氷が残る十分な可能性があることも示している」と、 フェニックスの科学チームのメンバーで、 ヒューストン、NASA ジョンソン宇宙センターの Richard Morris は語った。
水曜日 [sol 51] のフェニックスは、『白雪姫』の溝の掘削と拡張を継続し、 さらに一連のヤスリのテストを行うよう指示されることになる。 着陸船のカメラは、収集後のスコップ内のサンプルの監視に用いられる。


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