「振りかけ」がうまくいって一安心と思っていたら…
数日に渡り何度も振動させ続けて、わずか 2 粒しか落ちてこなかった謎の北極の土。 Sol 16 になって突然落ちてきてオーブンがいっぱいになった。 Twitter の以前の記述をもとにすれば、つまりは 1000 粒落ちた (NASA's Phoenix Lander Has An Oven Full Of Martian Soil, アリゾナ大サイト)。
NASA のフェニックス・マーズ・ランダーは火星の土で最初のオーブンをいっぱいにした。
「満タンのオーブンを手にしたよ」 フェニックスの副調査員でツーソンのアリゾナ大学の Bill Boynton は今日語った。 「オーブンをいっぱいにするのに 10 秒しかかからなかった。驚天動地の出来事だ。」
Boynton はフェニックスの熱・発生気体分析装置、TEGA を受け持つリーダである。 この装置は、加熱して匂いをかぐために 8 つの別々の小さなオーブンを持ち、 それによって蒸気の成分、たとえば水などを評価する。
着陸船のロボット・アームは、 非公式に “Baby Bear” と呼ばれている溝から スコップひとすくい足らずの塊になった土を、 TEGA の第 4 オーブンに、先週金曜日 6 月 6 日に供給した。 これは着陸後 12 日目にあたる。
TEGA の 8 つのオーブンそれぞれにはスクリーン (ふるい) がある。 このスクリーンは、細かな粒子がオーブン内の空洞を満たすように、 土の大きなかけらが、鉛筆の芯ほどもない各オーブンの小さな口を 詰まらせるのを防ぐのが目的である。 各 TEGA の落とし口には、スクリーンを振動させ、 小さな粒子を揺り動かして通り抜けさせる助けとなるワーリギグ機構を有している。
第 4 オーブンが 6 月 6 日、8 日、9 日に揺すられたときには、 ごく僅かな粒子しか通り抜けなかった。
Boynton は、オーブンが満たされたのは、いままでの振動の蓄積効果か、 あるいは、スクリーンの上に数日間置かれているにつれて 土の凝集具合いが変化したことによるのだろうと言った。 「われわれが訪れたことのなかった火星のこの場所の土には、まったく普通でない何かがある。」 フェニックスの主任研究員でアリゾナ大学の Peter Smith は語った。 「どんな種類の化学的、鉱物学的な活動が、 粒子を互いに固まらせくっつき合わせる原因となっていたのかについて学ぶことに 興味を抱いている。」
6 月 12 日木曜日の着陸船の行動としてフェニックス・チームにより準備された計画には、 火星の土を探査機の光学顕微鏡の供給口に振りかけることや、 探査機周囲の高解像度のカラー・パノラマ写真の追加の部分を撮影することが含まれる。
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何がどう変わったというのか読んでもよくわからない。 おそらく当の科学者もわかっていない。 とにかく、火星の北極はかなり変で楽しませてくれるところのよう。
最も多く目にする解釈は、土の粒子が氷で結びつけられていたものが、風や日光で昇華したというものだ。 だとするとそれは水の氷だろうか。 カラカラに乾燥した大気と数 cm しか隔てられていない土壌であっても水の氷が豊富に存在できるんだとすれば、 地下の氷の層もかなり浅いのではないかと素人ながらに思わせる。 そんなに浅ければ地表に現れている部分もあってよさそうなものだが、昇華したり旋風ですぐに隠されたりするのだろうか? 昇華したらそれなりの特徴的な地形を作り出すと思えるけど、 そうした地形は MRO の高解像度カメラなどから捉えられていないのだろうか? 無知な人間には次々に疑問ばかり思い浮かぶ。
写真は sol 16 の raw data から独自合成した探査機のほぼ西方向の疑似カラー画像で、 ポリゴン状の地形の溝と思われる部分が所々明るく写っている。 撮影時刻は現地の火星の時刻で 10 時過ぎ。太陽は左側なのが影からもわかるが、 明るい溝はただの光の加減か?


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